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宿泊記録04:NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち

分散型ホテル、小規模ホテル、『おひとりさまホテル』1巻で登場して気になっていたNIPPONIA HOTELに宿泊しました。

NIPPONIA HOTEL は「全国31地域に167棟227室」(2024年11月現在)しているそうで、私が住む三重県には伊賀市にあることは、仕事で伊賀市に行った際に知り、一度泊まってみたいなと思ったのでした。

今回は、我が家の定例行事にしている「正倉院展」訪問に合わせて、奈良のNIPPONIA  HOTELに宿泊することにしました。

こちらは、近鉄奈良駅からならまち方面に向かって徒歩7分程度の場所にあります。正倉院展に合わせて宿泊する際には、荷物を預けることを考慮して近鉄奈良駅付近か、あるいは奈良公園付近のホテルを選ぶことが多いので、ならまち方面のおやどは初めてでした。ローソンの近くなので、多少道に迷いやすい私でもまったく問題なく到着しました。

酒造りを行っていたという古民家を改装したところで、部屋数は8部屋。敷地内に入った右側には食事だけの利用もできるらしいレストランがあり、夕食・朝食付きの場合はそこで食事をとることになります。

今回のお部屋は104。蔵を改装した部屋ということで、1階と2階に分かれた1階部分でした。

全8室

チェックインを行うフロントの後ろ側にある部屋なので、フロントで靴を脱ぎ(歩きやすさを考えてウォーキングサンダルで訪れたため、靴を脱ぐのはちょっと気恥ずかしかったです。こちらはそういう人目につく場所で靴を脱ぐ部屋とそうではない部屋があります。)、ドアを開けると、105(2階)の入口、その奥が104になります。104にはTUTINOTOという呼び名が付けられています。

蔵を改装したお部屋(104・1階)


ベッドが快適でした
床の間風

部屋は思っていたよりも広く、お宿ならではの広縁みたいなところから藤棚を眺めることもできます。お宿のコンセプトでテレビや時計は置かれていませんが、WIFIは使えるので、日ごろからあまりテレビを見ないこともあって不便は感じません。

古民家のリフォームを得意とするホテルだけあって、ちょっと懐かしい感じの部屋でした。子どもは昔の家の鍵(鍵穴に棒を差し込む感じの鍵)は初体験だったので、これで戸締りができるんだと何度か鍵の開け閉めをしていました。そういう懐かしいパーツを使っているところが良かったです。

また、もともと酒造りをしていた場所ということで、日本酒にこだわった感じで、お風呂に入れて楽しめる「酒粕(巾着入り)」の他、自由に飲んでいいと伝えられた冷蔵庫の中にも、ソフトドリンクの他にワインや日本酒などがあって、巣籠できそうな感じでした。

まずはワインから


日が暮れてからは日本酒スパークリング。飲みやすいです。
冷蔵庫の中はこんな感じ

お風呂はヒノキ(?)をつかった木製で、木の良い匂いがしました。浴槽がちょっと大きめなのでお湯をはるには時間が掛かりました。体の大きな人にとってはこのぐらいの大きさが快適なのでしょうが、約165センチの私には、この3分の2くらいがちょうどいいのだけれどもな、と思いました。贅沢なのだろうけれど、ちょっと使い勝手という点では難ありでした。

ちょっと大きすぎる浴槽

日本酒とのマリアージュを意識した夕食が提供されることは知っていましたが、未成年者の子ども連れではそういうのは心置きなく楽しめそうにないので夕食は外でとることにしました。正倉院展の時期は、奈良市内の寺社では夜間拝観などのイベントをしており、今回は薬師寺の夜間拝観に子どもを案内し、近鉄奈良駅付近で食事をとって宿に戻りました。

こちらのお宿は9時半でスタッフさんが立ち去ってしまうため、とりあえず9時半までには宿に戻ることを考えて行動しましたが、部屋の鍵を持って外出して、戻るのが10時を過ぎた時はどうなるのか確認し忘れました。部屋の鍵でどうにかなるのか、あるいはホテルの正面ドアの鍵は開けっ放しになるのか、そのあたりが気になります。

部屋に案内された時に、あらかじめ説明を聞いてはいたのですが、古民家を改築したホテルのため、防音性はちょっと難ありです。この場合、難ありという言葉は適切ではないのでしょう。そういうホテルだということを理解して、自分が出す音に注意するところまでがホテルの楽しみ方なのだと思います。ええ、こういうことを書いてしまっているように、2階の部屋を利用している人が、多分スースケースを転がしたりしたいるのでしょうか、「ドシン」「バタン」という音が気にならないとは言えなかったです。苦情を言うまでのことはないのですが、もう少し自分の出す物音にお互いに気を付ける必要があるホテルではあります。

ブラインドを下すとこういう感じ

あと、今回はスタンダードなお部屋に滞在したのですが、メゾネット式の部屋(多分101と102)を体験したいと思いました。

朝食は7:30~、8;00~、8:30~といった感じで選ぶことができます。最初は8:00~か8:30~を提案してもらったのですが、正倉院展の時間予約が8:30からの時間帯だと告げると、7:30~を提案してもらいました。利用者の旅行プランに迅速に対応してもらえるところがとても嬉しかったです。

7:30にレストランに行くと、さっそく食事を提供してもらえました。奈良なのでおためし的な茶粥、奈良漬そのほかの奈良らしい食事でした。奈良漬は子どもには無理かなと心配していたところ、ぱくっと食べておいしいと言っていたので、杞憂に終わりました。

奈良と言えば茶粥。パンよりも麺よりもコメ派の私は、茶粥は嫌いではないです。むしろさらさらとしたあの感じはかなり好きです。ただ、茶粥は好き嫌いがあると想定されているみたいで、量は少なめなお試し程度、その後すぐにお代わりはどうですかと問われ、お願いしますと答えたところ黒米(古代米)のごはんを出してもらいました。あまりたくさん食べることができなくなっている身には、おいしいものをちょこっとずつ、という感じでベストな量でした。食後のコーヒーまで出してもらいました。感謝。

朝食なのにお品書きがあります
美味しいものがちょこちょこある感じが好きです

チェックアウトは12:00なのですが、正倉院の時間指定が朝早くだったので、食事後にお宿を後にしました。

左側に離れ。正面奥が駐車場。日の動きを眺めつつ読書も楽しむことができました

子どもは、奈良とくれば「奈良ホテル」がベストホテルになっていて、それはもう奈良ホテルなので当然だと認めるしかないのですが、こちらのお宿はベッドが快適、部屋がそこそこ広くて自分の家ではないけれども自分の家っぽいところがとても気に入ったそうです。

NIPPONIA HOTEL は各地に展開しているので、別の地域のホテルも体験してみたいと思いました。