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イベント・お出かけメモ#37「大阪市中央公会堂特別室ガイドツアー」
先日子どもに中之島を案内していた時、ガイドツアーに参加すれば特別室に入ることができる、しかもガイドツアー中の写真撮影OKということを知り、参加してみたいなと思っていました。そうこうしていると、そのツアーが指定管理者変更のため3月で終了するということを知り、慌てて申し込みました。
こちらは指定日の10時~と11時~の2回開催されています。ベーシックコースはガイドツアー30分で500円。ランチ付きコースだとそれにアウェイクという地階に入っているレストランでのランチがついて2500円。後者だと「うれしいおみやげ付き」で私が受け取ったのは公会堂のクリアファイルでした。クリアファイルは集めているので嬉しかったです。三重から向かうので11時~の回。そしてついでに美術館にも行く予定だったのでランチ付きを申し込みました。
15分前から受付が始まり、料金を支払ってランチの時に渡すカードとおみやげのクリアファイルをもらいました。平日で、しかも「当日参加できます」という掲示も出ていたので、そんなに参加者がいないのかなと思っていましたが、20人ぐらいいました。2人組がほとんどで、1人参加は私以外にはもう1人という感じでした。ひとりで活動することが基本なのですが、それは少数派なのだということを改めて思いました。
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ガイドは展示室から始まります。公会堂を語る上では欠かすことが出来ない岩本栄之助の説明は確かに必要なのだろうと思いつつ、展示室自体はガイドツアーではなくても入ることが出来、しかも既に何度か訪れて説明を読んでいた上、近代大阪の歴史は頭に入っているので、その部分はちょっと時間がもったいない気がしました。ただ、自分の理解の復習ということでは良かったです。ガイドをしてくださったナカムラさんは張りのある声でとても聴きやすかったです。
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現存している建築物はどのぐらいあるのでしょうか。
展示室の外(廊下部分)の保存椅子や松杭の説明もしてくれました。
その後、エレベーターで一気に3階に向かいます。
この日はどこかの企業のマナーコンテストでホールを含む貸室の殆どは使用されていたので、そういった場所を見学することはできませんでした。ホールも含むガイドツアーがあればそれに参加してみたいと思いました。
3階の特別室は、収容人員32名なのでこじんまりした部屋です。ただし、天井がから床に至るまで手が込んでいて素敵な部屋です。外から見てファサードの半円アーチ部分の中がとても気になっていたのでそれを内側から見ることができる、という点で、「ガイドツアー感謝!」という感じです。
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円柱は下は石だが上の白い部分は漆喰。さらに上の金色部分も漆喰。
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私が最初に使っていた袱紗がまさにこの色の獅子狩文様だったので嬉しくなりました。
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来年度もガイドツアーなどの企画を継続して欲しいです。
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こちらはシンプルな方らしい。ただしそれでもアイアンワークが素敵。
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危ない人のようにうっとりしてしまいます。
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外から見て気になっていた丸窓の内側はこうなっていたことを初めて知りました。
丸い窓はいいですね。
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ガイドツアーは3階の特別室を出たところで終了となり、ランチ付きコースの人は各自で地階のレストランに行きます。受付の際にもらったカードを渡すと、ガイドツアー用に確保されたテーブルに案内されます。席に着くと先ほどのツアーで一緒だったひとたちが既にいました。階段などの写真を撮っている間に先にレストランに到着していたみたいです。
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ランチは、カレーかオムライスかを選択します。シーフードサラダの前菜とデザート+ドリンク付きです。オムライスを選んだところ、ビーフシチューオムライスでした。ビーフシチューは好きですが、結構ボリュームがありました。店員さんがてきぱきしていて仕事ぶりをみていて爽快でした。てきぱきしているけれど雑ではなく丁寧というバランス加減が良くて、働いている若い人たちって恰好良いなと思いました。その仕事に適った振る舞いが見についている人が好きです。
隣の人も先ほどのツアーに一人参加の人でした。ボランティアガイドをしているので勉強のためにガイドツアーに参加したという方で、品のある素敵な方でした。話に出てきた娘さんの雰囲気から推測して、多分、年齢は私と近いような気がしました。おすすめ美術館などについて子どもと情報交換できる関係に憧れていたのでうらやましく思いました。
食事が届くまでに少しうかがった話によれば、ボランティアガイドの協会に登録していて、ガイドが必要な人が申し込むと、どなたか引き受けますか、という感じで連絡が来て、対応できると思ったら手を挙げる。複数の人が手を挙げた場合はその中から誰か選ばれる、という感じで、少人数の観光客向けのガイドをボランティアでしているそうです。大阪以外にも、たとえば三重でもそういうボランティアガイドの協会はあるようだと教えて貰いました。私は自分と同年齢・同世代、もしくは少し上の世代の人で、いろいろ楽しそうな活動をしている人、品のある人、美しい人が大好きなので(というかモデルにしたいと思っているので)、そういう感じの人と少しだけご一緒できてとても嬉しかったです。
一人参加はそれぞれの行動予定を優先するので、食事を終えたところでお別れしました。
私はその後、本当に久しぶりに東洋陶磁美術館を堪能し、三重に戻りました。東洋陶磁美術館以外の美術館も頑張って足を運ぼうかなとは思っていたのですが、そこはちょっとハードスケジュールになるので持ち越しとしました。
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私は階段というモチーフが好きなのかもしれません。