少しずつですが、自分の気持ちを表現していきたいです。

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最近の記事

あさりのお味噌汁だけは好きだった

大学卒業のお祝いとして、母から食事会の誘いがきた。 食事会といっても、連絡してきた母は仕事で不参加。兄は用事があり途中から合流予定。というわけで、私と父、祖母、叔母の4人が席に着いた。 おしゃべりな祖母に相槌を適当にうちつつ、祖母のおかげで場が明るくなっていることに心底感謝した。久しぶりのコース料理。メインはいつだろうか。デザートはケーキかアイスあたりだろうか。そんなことを予想していると、叔母が兄を駅まで迎えに行くため一時退席。続けて祖母も電話のため一時退席してしまった。

    • ハック

      4年間の大学生活は想像通りに進んでいきました。 大きな声で笑い合う人とすれ違うたびに息が詰まってしまう。グループワークは相槌しかできずに90分が過ぎてしまう。混沌とした化粧品や香水のにおいに鼻を歪め、逃げるように帰宅する。 想像の範囲内のことしか起こらないのに、経験する必要はあるのでしょうか。 どこでもよかった。想像がつかないこと、気分が変わればそれでよかった。そうして計画を立てた1年間の留学は、コロナによりあっけなく中止になりました。 この頃に出会った物語があります

      • 書くこと

        大学生活の集大成として提出した卒業論文。 その卒業論文と向き合う中で味わったのは、考えをことばに表そうにも適切なことばが見つからないもどかしさ。小さなニュアンスの違いであれ、誤った言葉の選択によって自分の考えを上書きされてしまう危うさ。ことばで表すことに急ぎ、ことばだけが先走って自分の考えを止めてしまうかのような不安。 ことばは考えや気持ちをおもむくままに支配する独裁者のように思えてしまい、私はことばの力に気づかされました。 それでも必死にもがきながら紡ぎあげた2万字の卒