久しぶりの読書★『メタ思考』を読んで
正直なところ、私はあまり読書をしない。
もっと本を読みたいとは思うのだけど、なかなか読まない、読めない。
物凄く忙しいわけでもないのに、本を読む「時間がない」と感じている。
通勤時はついスマホを見てしまうし、オフタイムは色々他のことをしていて
なかなか読書の時間が作れない。
ようやく寝る前に本読もうとすると、数ページ(下手すると1ページ!)で寝落ちしてしまう(笑)。だから、なかなか読み進められない。
そんな私が、久しぶりに読んだ本は、「メタ思考」(澤円著、大和書房)。
以下、この本を読んだきっかけと、読んで感じたこと等について書きます。
きっかけは「1on1対話選書」
先月の「鎌倉ワーケーションWEEK」でのイベントに「1on1対話選書」※があり、「コーチが1on1形式で、日々の棚卸しやキャリアを考えるきっかけとなるような対話をさせていただき…あなたにぴったりの本を何冊かお選びし、後日ブックリストとしてお渡しします」という魅力的な紹介リードを読み、「なんだか面白そう」と直感的に思い、参加してみた。
※イベントについて、詳しくはウェルリーディング事務局を参照 Facebook
初対面のブックコーチに約30分、仕事に関するモヤモヤ、趣味の話など、あれこれ話を聴いて頂いた。聴いてもらえるだけでも有難いのに、さらに、私のモヤモヤの「ツボ」を押さえた理解(共感的理解!!)を返してもらえてとても嬉しかった。
そんな素敵な「1on1対話」の後、どんな選書がされるのかワクワクと待つ時間を経て、後日、ブックリストが届いた。
ブックリストに挙げられた3冊の中の1冊が「メタ思考」だった。
私が普段手にとらないタイプの本。おそるおそる(笑)読み始める。
「はじめに」の冒頭に「自分の人生を自由にデザインしよう」とあり、
メタ思考とは、「自分の認知活動(行動や考え方)や性格を俯瞰で見て認識する活動のこと」で「『外』の視点を獲得すれば…自分がいかに小さい場所でちょっとした差に過敏になっているか、その視野狭窄に気づくことができます。そして、ひとつの価値観に縛られずに自分が面白いと感じることに正直に、より自由に生きられる。」と書かれていた。
このあたりで既に、「今の私に必要な本」がタイムリーに選書されたことを嬉しく思った。
大学卒業後、現在の勤務先である組織に就職して、気がつけば今年で30年。
巨大組織ゆえに、転職に近いような異動もあり、ステップアップもあれば、停滞もあり、様々な分野・職場での仕事を経験できたこと、仕事を通じて様々な方々との貴重な出会いがあったことは、私の人生の財産である。
一方、管理職となってから特に、仕事関連でモヤモヤ悩むことも多くなり、悩みがない時期の方が少なかったようにも思う。
50代となり、これからの働き方・仕事についても考えるようにもなった。
「メタ思考」を読んでみた
そんな私にとって、「メタ思考」で書かれている内容はどれもタイムリーで有用であったが、特に「ささった」メッセージは以下のとおり。
第1章 正解にとらわれない観察力
「『自分はなにが得意で、どう貢献できるのか』をメタ思考して理解し、それを組織に還元していくことがなにより重要になるわけですから、まず己を知らなければ定義できません。」
「いずれにしても、『外』の世界を知らなければ、自分がとらわれているものを客観的に見て、自分にとってそこにいることが幸せなのか否かをはっきり認識することはできないのです。」
第2章 思い込みから自由になる思考法
「いつもの自分の『外』の世界へ出て、知らない価値観に出会っていく行動を積み重ねていく過程で、自分の『思い込み』を少しずつメタ思考できていくはず」
第3章 課題を発見していく認知力
「労働市場における人材の魅力は、年齢とともに目減りしていくのが現実」
「変わっていく時代の中で、新しいことをインプットし続けなければ、どんどん古びてしまうのは当然」「自己研鑽しないと生き残れない」
「『この人にはこんな特性がある』とまわりが認めるような自分だけにしかない別の要素が必要」
自分に何ができるのか、自分がこれから何をしたらいいか、「外」の視点を取り入れながら、「メタ思考」で自分を俯瞰して考えてみたいと思う。そのためにも、いろいろ学びを続けて(読書量も増やし!!)少しずつ自分の活動範囲を広げていきたい。「メタ思考」を読んで、そんなことを感じた。
この本を選んでくれたブックコーチ(たびんちゅさん)と、「1on1対話選書」のイベントを企画運営されたウェルリーディング事務局に感謝します。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!!