日本縦断歩き旅《青森➡秋田編》 4日目 『霧多し猿注意』龍飛崎⇒👟脇元
この日は今回の旅で一番難所だとみていた。
国道339号線 竜泊ライン
という山越えする道を通る。
噂では猿が出るそうだ。
昨晩は雨と風がすごかった。
テントは濡れたままだが、風が弱いうちにたたむ。
食事もコーヒーもとらず出発する。
荷物の詰め方を変えたら、寝袋が安定して、バランスが良くなった。
海沿いは歩けないので一度、日本海とお別れする。
車はほとんど見かけなかった。
誰もいない道は気持ちがいいが、熊などが心配だった。
コップなどを音が鳴るようにリュックに取り付け、
大声で歌ったりして歩いた。
見渡す限り人がいないので、
遠慮なく大声を出せる。
気持ちがいい。
霧が濃くなる。
朝食をとっていないのでお腹が減る。
まだまだ先は長い。行動食などで、ごまかしながら進む。
歌ったせいもあり、水の減りが早い。
水を節約しながら進む。
眺瞰台 付近から猿が出始める。
はじめは5,6匹の群を見かける程度だったが、
そのうち20匹近い群に囲まれ、
ボス猿らしき猿が道路をふさいで、
ギャーギャー鳴いて威嚇してきた。
怯んだり逃げたりするとかえって襲われると思ったので、
がに股あるきで身体を大きく見せ
「ホーワ!ホーワ!」
と高い声を出してボス猿の横を通過した。
背中を見せないように振り返って歩くと、
通過後にボス猿が失禁していた。
あちらも群を守るために退けなかったのだろう。
その後も、猿を見かけるが威嚇される事はなく、
前を一緒に歩き続ける、かわいい猿なども見かけた。
ようやく日本海と再会する。
この時は水も食料も切れてしまって。
とにかく水が飲みたかった。
下山する時には疲れて、ぼんやりしていた。
川を見かけるが、飲めるかわからないので、
口をゆすぐ程度にした。
小さな滝があったので、休憩する。
ここの水は少し飲んだが、コップ一杯も飲まなかった。
道の駅に着くもレストランが営業していないので、
自動販売機で飲み物だけ飲んで出た。
中泊町に着く。
小説「津軽」の舞台になったところだったが、
疲れが勝ってしまいスルーしてしまう。
数日後「津軽」の朗読を聴いて後悔することになる。
待望していたコンビニに着く。
この日ようやく、まともな食事をとって生き返る。
この日のキャンプ地
脇元海辺ふれあいゾーン
に18:15到着。
事前に役所に電話していて、
設備は営業していないので使えないが、
トイレなどは使えるとの事だった。
風がつよいが、お酒を飲みながら海がみれた。
4日目終了 歩いた距離 29キロ