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歩いて日本縦断の旅:開始一日目まとめ

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歩いて日本縦断の旅。各地域の開始地点の一日目をまとめたマガジンになります。
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記事一覧

歩いて日本縦断《沖縄一周編》1日目『天国の扉』那覇

2023年8月 鹿児島から帰った後、 手の骨折で通院していたのも終わり、 倉庫の仕事も復帰。 仕事内容も人間関係も細かく変わっていて、 かなり馴染めずにいた。 手の骨折で色んな事が狂ってしまった。 だけど、日本縦断旅だけは完結させたかった。 『8月15日終戦記念日の誕生日。戦争のあった沖縄で旅を完結させる』 全て狂ったがこれだけは、なんとしても達成したかった。 執念なのか、執着なのか。 日々の生活の濁流の中で流されまいと 衰弱した自尊心が最後にすがりついているような。

日本縦断歩き旅《鹿児島編》1日目『まだ、あきらめていない』出水~阿久根

早朝3時まで仕事をして、4時に寝ずに家を出た。 骨折のギブスを外してから、仕事を密にして忙しくしていた。 8月終戦記念日の誕生日までに縦断旅を達成する。 骨折で色んなものを失ってもなお、まだあきらめてなかった。 飛行機でかさばるキャンプ道具を運ぶのが不安なため、数日前にクロネコヤマトで荷物を送っていた。 初日は軽いリュックだけ。身軽だし行程は短く設定した。 格安航空券なので狭く、眠くても眠れなかった。 これから歩く鹿児島を空から見たかったが、真ん中の席でチラリとも見る事

日本縦断歩き旅《佐賀⇒熊本》1日目『廃線跡の道』佐賀市⇒福岡県大牟田⇒熊本県荒尾

いよいよ歩き旅の再開。 4時に起きて5時に出る。 444も通ったけど333もあるのか。 吉野家で朝食。ワンオペだった。 ホ~ッ!!ホ~ッ!!ホ~ッ!!ホ~ッ!! と叫び続けるおじさんがいて、避けてわき道に入る。 健康法かもしれない。 驚くほど真っすぐの歩道に入る。 車がいないから超快適。 徐福サイクリングロードらしい。 自転車道にはいつも助けられる。 快適だ。 朝日が木漏れ日でチカチカと明滅して輝かしい。 通った時間がよくて温度も涼やか、 車の音もなく、小鳥のさえ

日本縦断歩き旅《佐賀⇒熊本》0日目『フェリーと佐賀観光』佐賀市

今回の旅は一週間で佐賀県佐賀市から福岡、熊本を通って鹿児島県出水市まで歩く旅。 行きはフェリーで福岡に、帰りは鹿児島空港で帰る予定。 前の記事で書いた通り、仕事で手を骨折してるので、野宿なしでキャンプ道具は置いてきた。その為リュック一つで身軽な旅。宿泊はネットカフェかホテルで、ホテルがない場所は最寄りの電車で移動して泊まり、また電車で戻って歩く予定だ。 横須賀駅からフェリー乗り場へ この日、ニュースでは台風2号が静岡などで土砂災害。 3号は南にそれた。 丁度、フェリー

日本縦断歩き旅《島根⇒佐賀編》1日目『寝台列車、労働からの解放』出雲⇒太田

旅の為に仕事を詰めていた。 三月末、職場の休憩所から桜が見えた。 旅で桜が見たい、だけど、まだ旅に行けない。 桜がどんどん咲いてきてしまって、 ついには満開になってしまった。 関東で満開という事は、島根ではもう散っているのではないか? 気持ちが焦る。 寝台列車で島根に向かう。 この日、朝まで仕事していて、昼に少し寝て、夜までにバタバタと旅の準備をした。 毎回、ゆとりある出発を目指すもバタバタしてしまっている。 ダブルワークの在宅仕事が長引いてしまった。 気持ちよく旅

徒歩日本縦断《京都➡島根編》1日目 『紅葉トロッコ嵐山』

折角の京都、 この日も嵐山で観光してから移動し、 前の旅の終点、東舞鶴駅に戻って歩き旅を再開する予定だ。 快活クラブで起き。 松屋で朝食。 路面電車に乗って嵐山向かう。 綿月橋 これを見たかった。 雨が少しふってポツポツと濡れた。 やや肌寒く秋から冬になっていくような感覚がした。 紅葉を観光するのは少し遅れてしまったようにも思える。

徒歩日本縦断《京都➡島根出雲編》0日目 『雨の京都観光』

どうしても、出雲まで行きたい。 どうしても、年内に。 どうしても。 仕事の帰り、バスに揺られながら。 起き抜けに、トイレに貼った日本地図を睨みながら。 ずっと考えてきた。 お金も時間も余裕なんかないし。 暮らしを思えば行かないに越したことない。 意味なんかない。行っても変わらない。 感じている、 歩き旅の意義が薄まっている事を。 極度の運動不足による、歩きたい欲求も。 精算のつかない、過去の悩みも。 薄まっている。 半端な気持ちでは、 ただ時間とお金を浪費するだけだ。

日本縦断歩き旅《富山➡能登半島一周➡京都編》1日目  『富山出発と藤子不二雄』富山⇒高岡

22年秋。 日本縦断の旅再開。 今回の旅では20日間の大きな休みをとった。 本州に入ってからは10日間で刻んできたが、 北海道に比べるとどうしても短く感じ、 折角の本州なので長い旅を味わいたかった。 予定行程は 富山から 石川能登半島を一周して 金沢、福井、そして京都でゴール。 できれば、帰り京都で一日観光したい。 まとまった休みや資金がとりにくいので、 正直、能登半島は諦めて、この二十日間で島根まで行ってしまおうか、とも思った。 というのも、2023年8月40歳の自分の

日本縦断歩き旅《新潟➡富山編》1日目  『新潟観光』

22年5月。 春の能登島からひと月ぐらいして、 ようやくまとまった休みを作れた。 旅の為に、と肉体労働を始めたが。 労働を始めるとなかなか融通は利かない。 旅たちの前日、 まだ慣れない肉体労働で筋肉痛にやられ。 1ℓの牛乳にプロテインを溶かして飲んだ。 新しい仕事の肉体労働は、ひと月で10キロやせる人も良くいるほどハードだった。 歳もあるが、その筋肉痛は2,3日の休みで直るものではなく。 この10日間を予定している旅で、この筋肉痛は無くしておきたいものだと考えていた。

日本縦断歩き旅《春の能登島編》1日目  『能登さくら駅と能登和倉温泉街』

桜がみたい。 能登鹿島駅の桜が。 春のうちに行きたい。 本当は春の前に新潟から富山を通り。 春に能登半島攻略。 その過程で能登鹿島駅を通る予定だった。 しかし、冬に主だった仕事が一つなくなり。 時間できたが、収入が心配で旅費が組めなかった。 春前に新しく仕事を始めた。 すると今度は、時間が用意できなかった。 冬は辛い事が重なった。 考えても仕方ない事だった。 こんな時こそ旅をしたかったが、できなかった。 辛いとき、苦しいとき、日本地図を見ては旅の事を想った。 そし

日本縦断歩き旅《秋田➡新潟編》1日目  『大森山動物園』

2021年秋。 旅の続きをしたくても出来ず、 お金や仕事の折り合いをつけ、 ようやく旅を再開する事が出来た。 本当は21年のうちに石川県まで行きたかったが、 冬が来る前に何とか新潟まで進みたかった。 10月は寒いのではないかと、心配されたが、 一日中歩いている歩き旅では、これぐらいの気候のほうがちょうどよかった。 旅の出発は、 休みは限られているため、仕事を20時で終わらせ、 23時の深夜バスに乗った。 お風呂を入らずに来たせいか、頭が少しかゆかったのを

日本縦断歩き旅《青森➡秋田編》 1日目 『順風』青森市⇒👟外ヶ浜町蟹田

関東は雨が続いていたが、青森は快晴だった。 ホテルで荷物をまとめて7時頃出発。 ◆ 今回の装備は、 前回の北海道縦断の時とは大幅に変えた。 一番はキャリーバッグを登山用リュックに変えた。 17キロの荷物を牽いていたのが、 13キロの荷物を背負うのでは、 全然違うが、背負った方がスピードがだせる為、 日本縦断するなら試しておく必要があると思って、 今回は背負う事にした。 次に大きな変更は、靴だ! 前回は登山靴で歩いてしまい、 靴底が固く、足の裏を痛めて

日本縦断歩き旅《青森➡秋田編》00日目 歩き旅前日 『青森観光』

「ね、なぜ旅に出るの?」 「苦しいからさ。」 「あなたの(苦しい)は、おきまりで、ちつとも信用できません。」 「正岡子規三十六、尾崎紅葉三十七、斎藤緑雨三十八、国木田独歩三十八、長塚節三十七、芥川龍之介三十六、嘉村礒多三十七。」 「それは、何の事なの?」 「あいつらの死んだとしさ。ばたばた死んでゐる。おれもそろそろ、そのとしだ。作家にとつて、これくらゐの年齢の時が、一ばん大事で、」 「さうして、苦しい時なの?」 「何を言つてやがる。ふざけちやいけない。お前にだつ

北海道縦断歩き旅01日目 出発:新函館北斗駅~

乗ってみたかった新幹線を降りて、人生初めての北海道に立つ。 GOTOトラベルキャンペーン始まる手前に行ったせいか、新幹線は空いていた。 この日の目標は24キロ先 湯ノ沢水辺公園 でキャンプ。 初日からキャンプに慣れておきたかった。 ■(キャリーバッグ画像) 背負えるキャリーバックで来たのだが、 背負って歩き始めたら予想以上に息苦しいくらい重く、道の状況がいい間は引いて進むことにした。 歩き始めは、とても清々しかった。 自粛と仕事詰めだったので歩いているだけで気