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理解されないとダメなのか問題

法学においては,分かりやすい文章が求められます。また,専門用語は決して間違えてはいけないし,引用などもしっかり記載しなければいけない。何を言いたい文章か,最低限そのレベルの文章力はなくてはいけないのです。

仕事のメール等もそうですよね。それは真実か?ウソや憶測,誇張が混じっていないか?の次の段階です。伝えるべき事と感想,本音と建て前が入り交じった文章って,とても読みにくいものです。

(例題)
お世話になっております。
先日お願いした件ですが,それほど急いでいるということでもないので恐縮ですが,直前になって変更が入るといけませんので,念の為,リマインドさせていただけたらと思いまして,失礼ながらお送りさせていただいた次第です。
そういえば,先日いただいたお菓子大変美味しくいただきました。最近太ったと妻に言われるので(笑)控えていたのですが,やはり高級なものは違いますね!ありがとうございました。うちの実家でミカンを作っているので,今度お送りさせていただきます。
それでは,お忙しい中失礼致しました。返信不要。

↑ここまでやるとわざとらしいですけど(笑)推敲せずに送る夜中のメールや,「送信」ボタンだけで送れるLINEって,こうなりがちですよね。

基本は,
・1メールに1案件,お礼は特に「そういえば」とかで送らない
・お願いは期日を入れる
・(笑)とかは出来るだけ控える
・同じ内容を,言葉を変えて何度も入れない
・返信するかどうかは相手にお任せするものなので「返信不要」は失礼,書くなら「ご返信はお気遣いなく」
・「いただけたらと思いまして」など自分の気持ちは書かない
・何を言いたいのか,何をして欲しいのかを明確に

とは書きましたものの,それとは逆に,理解を押しつけない方が良いものもあります。

音楽は,何を言いたいかを押しつけるよりも,その音楽の中から何を見つけるか,聞き手に委ねられている分,聞く時によって色々と聞こえ方が違ってきます。特に,歌のない音楽や,抽象的な歌詞の場合。

私は,主にクラシックを聴いていますが,やはり聞くときによって色々感じ方も変っている気がします。何か考えつつ聞いているというより,思考の中に音楽が代わりに座を占めて,余計な思考が入る余地がない,禅のような感じとでも言うんでしょうか。

もともと音楽は大好きで,オルガン→ピアノ→フルート→歌,と色々手は出してみたものの,奏でる方の才能はないらしく,聴く方に専念しています。ボレロやカノンは,毎日聴いてるんじゃないか?っていうくらい聴いてますし,ジャズからシャンソンまで,何となく生活に馴染んでいます。

最近は,定番クラシック以外の音楽も沢山聴いています。ここしばらくは,
マックス・リヒター「spring1」「Dream3」
ルドヴィコ・エイナウディ「nuvole bianche」「Experience」
久石譲「あの夏へ」「人生のメリーゴーランド」
この辺が,再生回数多かったです。歌手だと,藤井風さんとかですね。

音楽は,どう理解するか~という概念に囚われずに済むので,右脳とかに良いんですかね。でも,法学の論文も,法解釈においては,どう解釈するかは自由なので,似ているところもある気はします。執筆方法に,厳しい制約がある一方で,同時にオリジナリティも求められるため,音楽で頭を柔軟にしつつ,論文に取り組んでおります。


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