好きなアニメは何ですか
「好きなアニメは何ですか」
カーラジオから、そんな言葉が聞こえて来ました。最近で言えば、鬼滅の刃やら呪術回戦やらと思い浮かびますが、時代によってそれは変わって来ます。
私の場合、幼少期であればこれです。
「ポールのミラクル大作戦」
私が幼稚園くらいの頃に放送していた、タツノコプロのアニメです。ネットの時代、調べれば分かる事だと思いますが、敢えて内容は記憶だけで辿り、勘違いもまたヨシとさせて下さい。
ちなみに、このアニメは一度も見直しておらず、記憶だけなので、ただの戯言になるかもしれません。
ベルトサタンに誘拐されたニーナという女の子を救うために、主人公のポールが、異次元の世界に行く、という話。
時間が止まると、ぬいぐるみのパックンと言うピエロ風のクマ?が、意思を持って活動をします。
セントバーナードっぽい犬のドンペも、二足歩行をし言葉を発します。確か、ダンボみたいに耳でパタパタと空を飛んだ?いや、タイヤのついた帆立船に乗って、飛んでいた…?
時間が止まる条件は覚えていませんが、例えば何かが倒れて下敷きになる!というタイミングで止まる映像は覚えています。
パックンの持っているオカルトハンマーで、空間に扉を作り、そこから異次元の世界に行くことができます。
ベルトサタンの手下は、キノッピーという小さく可愛いキノコのキャラで、丸太にT字のハンドルのついた乗り物で空を飛ぶ事ができます。
毎回、色んな異次元の世界で、ドタバタと物語が展開されます。
一悶着して、自分達の世界に戻って来た時に、またパックンは人形に、ドンペは犬に戻ります。
最終回の話を断片的に覚えていて、それが子供ながらに強い印象を受けました。
キノッピーは、ベルトサタンに裏切られたのか、捨てられた事により、ポール達に懺悔をして死んでしまいました。
可哀想な被害者という立ち位置に、ある種の同情を覚えました。
戻って来た世界は、ドンペは話せないけど、犬としてポールの側で生きて行けます。
しかし、パックンはただの人形になってしまいます。一緒に冒険して来た仲間が、言葉も発せず、動きもしなくなります。
確か、最後に「さようならー」と言いながら、現世に戻ったと、脳内で美化されています。パックンに対しての、別れと感謝の想いが、ある意味トラウマ的に、私に刻まれたのだと思います。
キノッピーの存在も少なからず影響があったと思います。
なぜかベルトサタンの最後は記憶になく、オチもわかりません。
物語の内容よりも、登場人物の在り方に、深く共感と共鳴をした事が、今でも好きなアニメとして美化されているのだと思います。
主題歌も覚えており、大人になってから、曲を手に入れられた時は、すごく嬉しかったです。アニメは、いつかまた見たいです。
「好きなアニメはなんですか」
懐かしい気持ちにさせてくれたラジオ番組に感謝です。