薪ストーブ研究
2021年の秋にソロティピーTCと共に薪ストーブを導入しました。
導入当時の記事はこちらです
なんかあたかも薪ストを使いこなしているオシャレキャンパーのように
振舞っていましたが実際には完全に持て余していましたw
今期の薪ストーブ投入がかなり遅かったのも実はそこに理由があり、
「もう薪ストやめて石油ストーブ買うか・・・」ってとこまできていました
問題点1:全然暖かくない → 解決
これに関しては一酸化炭素中毒を警戒しすぎて換気をしすぎていたこと
ソロティピーとフロントウォールを組み合わせると
構造上、風が強いと風が吹き抜けていくので
暖房効果が上がらないことに起因していました。
色々と実験した結果、よほどのことがないと一酸化炭素は起きないので
警報機2個をしっかりと配置したうえで
しっかりと締めきれるソロソウルを導入したことで
暖房効果を確保できました
問題点2:タールの発生
薪ストを使用すると翌日は煙突がタールでべとべとになっていて
その後始末が大変面倒でした。
リンレイのクリーナーをかければ一発で落ちるのですが
使用するたびに大規模洗浄と乾燥が必要になるというのは非常に面倒です
タール発生の原因はいくつかあるのですが
いくつかあるせいでなかなか原因と対策が進まず・・・
「掃除めんどくさいから薪ストやめとくかぁ」と
億劫になっていました
問題点3:燃焼温度の低下と逆流
問題点2と並んで厄介だったのが時折発生する逆流です
途中から思うように火の勢いがあがらず
温度も低下してくる中で煙が逆流してきて
幕内が煙だらけという事態がよく起きました
これも厄介でいい気分で飲んでいたのに
いきなりテント内が煙だらけで
悪態をつきながらファスナー全開で換気をせねばなりません
一方、これでも一酸化炭素濃度が上昇したことはないので
「よほどのことが無ければ」という理解に至った部分もあります
問題点2と問題点3からマキストを敬遠していたのですが
これまでの経験や研究の結果、対応策がわかってきました。
対策1:ダンパーの撤去
バンドックのマキストには排気調整ダンパーが組み込まれています
これは火力が上がりすぎて異常加熱した際に
排気を抑制して火力を調節するためのものです
少しわかりにくいですが、煙突横のレバーを回すことで
中の板が回転して排気を抑制します
本来、あったほうがいい機能なのですが、
そもそもバンドックのマキストは煙突自体がかなり細身なのと
本体の温度計で火力を把握しているので
そもそも異常加熱するところまではいきません
だいぶ薄汚れてしまいましたがこれが温度計です
200~300度を維持していれば問題ありません
逆にダンパーが排煙を邪魔するせいで火力が思うように
上がっていないのではないかと考えました
※実際、ここに煤が溜まって詰まりかけてることがある
対策2 煙突の延長
煙突は長いほうが煙突効果が上がり
逆流や火力の低下を防ぐことができます
また、煙突の先端を高い位置に持ってくることで
火の粉が飛んだ時に幕につくまでにタイムラグが発生し
幕が焦げる可能性も軽減されます
なので延長煙突を購入して煙突の長さを伸ばしました
ダンパー撤去と煙突延長によって
排煙がスムーズにいくようになった結果、
火力が安定するようになりました
その結果、タールの発生もまったく見られず、
煙突内の煤付着も劇的に減少しました
今回のタールの発生原因は燃焼温度の低さに起因していたようです
こうしてようやく薪ストーブを使いこなせるようになり
今では冬場に欠かせないギアの一つとなりました
一酸化炭素中毒への注意にしろ
幕の焼損にしろ、暖房効果にしろ、
科学的根拠に基づいて対応するのが大切だと改めて学びました!