吉田修一『パークライフ』を読んだ
『パークライフ』は電車内で不用意に話しかけてしまった女性と日比谷公園でゆるく関わり合う表題作と、上京して飲料水の配達の仕事に従事し地元を回想したり同僚たちとの関わり、とりわけ望月元旦という男とかなり親密に交流を持つ『flowers』の2編からなる短編小説だ。
2編だけの上、どちらも文庫本で100ページ前後という文字量であることも相まってあっという間に読み終わる。読後感もあまり残らない不思議な短編だ。よってこの感想も作品同様フワフワしたものであることは当然許されるべきであろ