
教師なし教育に 27,000 ポンド: AI は新しい教室の現実となるか?/今週の気になるAIニュース、他/週刊教育・AI・育児日記 第25号
生成AIの教育利用についていろいろな議論が進んでいますね。
あと、ChatGPTの音声会話に大幅なアップデートがありました。僕もやってみましたが、自然すぎましたね。
5歳の娘が会話してましたが、自然すぎて怖いと言ってましたね笑
では、今週もよろしくお願いします。
今週の気になる教育×AIニュース
①【海外ニュース】AIは授業で効果的に活用できるか?
この記事は、教室でのAI活用について、3人の教育者の意見を紹介しています:
1. ラリー・フェルラッツォ:8年生の生徒たちにAIを使った課題を与え、その経験から得られた洞察を共有しています。生徒たちは、AIの有用性と限界の両方を認識し、責任ある使用の重要性を学びました。
2. アダム・モラー:中学校の社会科教師として、AIを活用して個別化された教材作成、差別化された指導、フィードバック提供、授業計画に役立てています。80/20ルールを適用し、AIが生成した内容を常に人間が確認・編集することの重要性を強調しています。
3. メーガン・ハーグレイブ:AIを基礎的な読み書き能力を教えるためのリソース作成に活用しています。AIは素早くリソースを生成できますが、完全に信頼せず、常に人間の専門知識と組み合わせて使用することが重要だと指摘しています。
全体として、この記事はAIの教育現場での活用可能性を示しつつ、人間の教育者の役割の重要性と、AIを責任を持って使用することの必要性を強調しています。
この記事で興味深かったのが、80/20ルールの部分です。
AIが80%、残りの20%を人間が作るというのが今のところベストっぽいですね。
②【海外ニュース】AIの使用に関しては、学生よりも教育者の方が慣れている
この記事は、教育におけるAI使用に関する包括的な調査結果を要約しています。主な内容は以下の通りです:
- 教育者の方が学生よりもAIの使用頻度が高く、34%の教育者が非常に頻繁にAIを使用しているのに対し、学生は24%にとどまっています。
- 70%の教育者がAIの教室への更なる統合に前向きですが、学生の賛同は58%とやや控えめです。
- 教育者と学生の大多数(それぞれ87%と78%)が、AIが個別化学習を通じて教育を革新できると考えています。
- AIツールの非認可使用に関しては、学生(55%)の方が教育者(27%)よりも多く報告されています。
- AIの仕組みを理解することの重要性については、教育者(68%)と学生(41%)の間で大きな差があります。
この調査結果は、教育におけるAIの効果的かつ責任ある使用を促進するために、明確なガイドラインとトレーニングの必要性を強調しています。また、教育者と学生の両方がAIの利点を活用しつつ、倫理的な使用を確保するための対話の重要性も示唆しています。
海外ではそうなんですね。日本では学生の方が使ってるイメージがあります。ただ、実際に調査したらどうなるかはわかりませんが。。。
個人的に慣れてるかどうかというよりも、どちらが効果的か!?というと、僕は教師が使うほうが効果的だと思ってます。なぜなら、AIはインプットに使うよりもアウトプットに使うほうが効果的だと思ってるからです。
そこら辺は、以下で話しています。気が向いたらご視聴下さい。
③【海外ニュース】ナイジェリアの黒板からチャットボットまで: 教育のための生成型 AI の先駆者となる 7 つの教訓
**記事要約:**
この記事は、ナイジェリアのエド州で実施された生成型AIを活用した教育実験について報告しています。主なポイントは以下の通りです:
- 800人の高校1年生を対象に、放課後の英語クラスでMicrosoft Copilotを使用
- 生徒の学習意欲が高まり、教師もAIの可能性を認識
- インフラ整備(電力・インターネット)の重要性が浮き彫りに
- 教師と生徒向けのツールキット開発や、適切な指導が効果的
- AIのリスク(過度の依存、誤った情報生成)への対策も必要
実験は低コストで実施され、拡張性が高いことが示唆されましたが、その影響を測定することが今後の課題となっています。
ナイジェリアのような国でこういった実験の結果が共有されることは本当にありがたいですね。
やはり、インフラとAIのリスクの対策をクリアできたら、低予算でできることは本当に良いことです。
教師1人を雇うよりも圧倒的なコスパと効率性でAIのほうが勝ります。教師に教えてもらうほうが良いとは思いますが、コストの面や公教育の持続可能性を考えたときに、AIに頼らざるを得ない未来がくると思います。
④【海外ニュース】教師なし教育に 27,000 ポンド: AI は新しい教室の現実となるか?
この記事は、AIを活用した「教師なし教室」の登場とその影響について要約しています:
- ロンドンのDavid Game Collegeが、AI駆動の適応型学習プログラム「Sabrewing」を導入し、教師不在の教室を開設。
- プログラムは年間27,000ポンドで、学生は自分のペースで学習し、5科目以上のGCSE試験準備を1年で完了することを目指す。
- 専門家からは、人間の教師の重要性を指摘する声や、完全な教師不在の教室に対する懸念が上がっている。
- 人間とAIの協働が最適な学習成果をもたらすという研究結果が紹介されている。
- インドや韓国など、他国でもAIを活用した教育プログラムの導入が進んでいる。
- AIによる効率的な学習と人間の指導のバランスが重要であり、完全に人間の指導が不要になるとは考えられていない。
全体として、AIを活用した教育の可能性と課題、そして人間の教師の役割の重要性が強調されています。
AIによって、教師が必要ない教育が本当に実現可能なのでしょうか?
人間とAIの協働が今のところ最適な学習成果をもたらすと研究結果では言われているようですが、こういった研究は研究者のポジションによって、まちまちですねwww
なので、どちらが良いか分からない現状です。
金融日記のオーナーである藤沢数希さんは、一通りAIを触ってみたうえで、AIは受験数学がやっぱり苦手であるという結論を言ってます。
そうなると、日本のような偏差値教育が逆に効果的だとも言ってます。
僕も昔は、日本の詰め込み教育に批判的でしたが、今は、どっちが良いのかわからなくなってます。
https://www.techopedia.com/teacherless-classroom-ai-adaptive-learning-initiative
⑤【国内ニュース】生成AIの教育使用に新井紀子氏が警鐘 文科省AI利活用会議
この記事は、文部科学省の検討会議で行われた、生成AIの教育利用に関する議論についての報告です。主な内容は以下の通りです:
- 国立情報学研究所教授の新井紀子氏が、生成AIの教育利用に警鐘を鳴らしました。
- 新井氏は、生成AIによるハルシネーション(誤った情報)のファクトチェックが、現状の児童生徒の読解力では困難だと指摘しました。
- 生成AIの教育利用を議論する前に、児童生徒の読解力育成が先決だと主張しました。
- 会議では、生成AIの利用に関するガイドラインの改訂に向けて議論が行われました。
- 教育現場での実践例や、生成AIの活用方法についても意見交換がなされました。
この記事は、教育における生成AIの利用に関する課題と可能性について、専門家や教育者の見解を報告しています。
おっしゃるとおりですね。ハルシネーションのファクトチェックは大人でも難しいです。大人は責任を取ることができますが、子どもは取ることができません。
ただ、AIの使用を制限することはほぼ不可能です。ネットには様々はAIがたくさんあります。
制限よりも、より良い使い方を伝えていく、教えていくほうが現実的かなと思っています。
活動報告
AI勉強会
月1回AI勉強会をやってます。今回はv0!!

notionでポータルサイトを作りました
ある方のSNSプロフィールをみて、自分のポータルサイトがあると便利だなと思って作ってみました。
ここから少しずつ見やすくしていきたいと思います!
「♡」は、誰でも(noteにアカウントを作っていない方でも)押すことができます。この投稿を「いいな」と思った方は、気軽に押してもらえると嬉しいです。もちろんフォローも嬉しいです!
テキトー教師について
ここまで読んでいただきありがとうございました!!
AIを学ぶコミュニティを作りました!!
日々の質問や情報共有だけでなく、月に数回の勉強会もやってます!
無料でやってますのでぜひ、ご入会ください!
僕がこのDiscordを作ったのは、AIを使う時間を習慣にしようと思ったのが理由です。発信、交流を強制することで、絶対触らないとってなりますwwただ、今のうちに触っておくことが大きな差になりそうな気がしています。
質問待ってます!
もし、もっと具体的に知りたいとか質問があれば、DM、質問箱から質問してください!