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2021年度生徒指導主事を務めてみた感想
昨日で、2021年度を終え、生徒指導主事を1年間務めた上での実績と感想を述べたいと思います。
以下が、2021年度4月の意気込み。
以下の5点を目標に頑張りました。
①校則を生徒会と連携して柔軟に運用していく
②生徒指導は悪いイメージがあるので、ポジティブな共有を中学校で行う
③特別支援学級の共有を積極的に行う
④みんなと違う生徒がいても、それを認める雰囲気をつくる
⑤スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーと連携を密にする
5点の中で特に頑張ったものを述べていきたいと思います。
①について
生徒会担当の教師とはとにかくコミュニケーションを取りました。特に目安箱とiPadのルールについてです。目安箱については、生徒の自治力向上のための要でもあるので、広報活動をどういうふうにしていくのか、考えました。実際には、学校だよりに載せてみたり、生徒会自らがiPadで広報動画を作成してくれたり、他にも取組をしてくれました。
iPadのルールについては、トラブルが起きたときに、教師の方で使用制限をしたり、ルールを厳しくするのはとても簡単です。実際に、教師の方から生徒指導でなんとかしてくれという意見もいくつかありましたが、我慢して、生徒に委ねました。結果、生徒会から各学年の学級委員会に「現在のiPadの使い方について、各学年で取組をするなど検討してほしい」という形で各学年の実態に合わせて、リーダー会が検討する形になりました。まだまだ、これからの取組ですが、生徒自らがルールを作っていくという意味では、頑張って、我慢したなと思います。
②について
生徒指導ニュースを不定期で発行していましたが、悪いニュースはもちろんですが、良いニュースも載せました。とくに家庭的にしんどい生徒に対しては学校全体で見守る体制を取れたかなとも思います。
あと、これが一番ですが、僕自身、2021年度は大きな声で生徒とやりあったのは、1回だけでした。ほかは、基本的には「ご苦労さん」という言葉かけを様々なところで出来たのではないかと思います。
③について
②の一回大きな声でやりあったのは、特別支援学級の子です。(あれで良かったのか、反省はあります)その子はピアス、染髪、スマホ所持、等様々ルールに反して登校してきました。しかし、SSWや特別支援学級の担任、保護者と連携しながら、その子に応じた対応ができたと思います。以前であれば、ルール違反を犯したらすぐに下校させていましたが、基本的には受け入れて、その子の目標をその子とコミュニケーションとりながら共有できたのではないかなと思います。(その共有については、もちろん、学校全体でです。)
④について
③の生徒であったり、2021年度は特別支援コーディネーターとしての動きをさせてもらいました。一般にグレーゾーンと言われる表面的には見えないですが、知能検査等をすると、それぞれの能力が凸凹であったりする子の対応について学校で共有しました。
具体的には、SSWとも連携し、ケース会議、校内委員会等を開いて、保護者のニーズがある場合などは、特別支援学級に入級するケースもありました。こういったその子に応じた対応ができたのは今年度の実績ですし、特別支援がこれから、生徒指導をする上で重要な位置づけになることも述べさせてもらいました。実際に、2022年度は、学年の生徒指導は学年の特別支援を兼ねたほうが望ましいように変えることができました。
⑤について
この点については、特に頑張りました。SC、SSWだけでなく、外部機関については様々連携しました。教育委員会、児童相談所、民生委員、警察、PTA等様々なところと連携し、事象を多面的に見れることが出来たと思います。
最後に
上記の動きをさせてもらいましたが、すべての仕事の要になったのは調整力だったと思います。管理職との調整、学年・担任との調整、保護者との調整、SC、SSWとの調整、外部機関との調整、調整をした上で、多面的な視点を共有した上で最後に校長先生に決断していただくという流れで2021年度は動くことが出来たかなと思います。
2022年度は、残念ながら、生徒指導主事ではありませんが、もし、生徒指導主事を務めるなら、特別支援の動き、生徒会をさらに学校の中心にすることの動きをとったかなと思います。