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就職と転職と僕

 24歳で就職して、現在社会人として3年目になった。自分の他にも何人か同期がいたが、辞めていった人もいれば、自分よりも活躍している社員もいる。もともと今の会社に入社する時に転職する事は決めていた。なぜなら企業を調べると口コミのほとんどが、給料が低いという評価だったからだ。それでも新卒カードを使ってその会社に入社したのには理由がある。
 一つ目の理由としてはその会社が大きかった事。偏差値40のFラン大学出身であり、資格を自動車免許しか持っていない僕は、会社を選べるほどスペックが高くなかった。だから規模が大きい会社に入り、転職の時、最終学歴を見てもらうのでは無く、最終職歴を見てもらおうとしたのだ。全国44ヶ所に支店があり、従業員の規模も約3000人。これだけ見れば立派な会社だ。それでも給料が低いは事実であり、手取り15万で、ボーナスも夏冬合わせて2ヶ月分。低所得者に入る部類だろう。
 二つ目の理由が、IT業界に触れてみたかったというものだ。高校・大学と文系だった僕だが、プログラミングに興味を持っていた。プログラミングが出来るようになれば、何かアプリを作り金持ちになれると考えていたからだ。入社前にMACを買い、独学でやってみたものの、上達する事はなかった。けれど働けば、きっと上達するだろうと考えていた。
 実際に入社してプログラミングに触れてみると、自分の想像とは違ったものだった。経験者との差に絶望し、自分の知識不足からくるミスを先輩に注意される。毎日のように力不足感じ、一年が過ぎた頃には、プログラマーとして生きていくことを諦めていた。成功体験を経験できず、モチベーションが下がり、根性もなかった僕の末路である。

 
そんなこんなでありながら、僕は今年転職することを決めた。三年続けた方がいいという考え方もあるが、次の転職先はプログラミングとは関係ないものに就こうしている。つまり未経験で転職しようとしているのだ。未経験で何かをやるならなるべく早いほうがいい。だから僕は丸三年待たずして、転職活動をしようとしているのだ。

だがそこで問題あった。何のスキルも資格もない自分が就ける仕事などあるのかという事だった。やりたくない事はたくさんあるが、やりたい事なんてない。つまり完全な迷子というやつだ。
 決まっているのはせいぜい、どの辺の会社にするかの場所くらいであり、業種も職種も何も決まっていない。いったい自分はどこにいくのだろう。何をやっていくのだろう。全然見えてこない。そして自分でもわかっている。考えていても、答えは出ない。行動して、やってみないとそれが良いのか悪いのかわからない。今の会社に入社して、プログラミングが好きではない事に気づいたのもやってみたからだ。考えているだけでは意味がない。
 
だから、勇気を持って、希望をもって、転職活動をすることにする。下調べはするし、なるべく自分が向いてそうな仕事、好きそうな仕事にする。けれど結果は誰にも分からない。今分かっているのは、今の職場に満足感、達成感、将来性がなく、楽しくないという事だ。だから転職する。人生にリセットボタンはないけれど、進む方向を変更することは出来る。

納得するまで、諦めるまでやる続ける。
いつかきっと幸せな人生が来る事を信じて。


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