最門司さくらの憂国日記 日本の敗戦とGHQによるキャンセル・カルチャー
実は、日本は、すでに76年も前に、連合国軍総司令部、GHQによって、強制的にキャンセル・カルチャーをされてしまったといえるのではないでしょうか。大東亜戦争に敗れ、連合国に占領されていた6年と8か月の間に、それまでの憲法、教育、歴史、伝統、慣習などがことごとく粛清、キャンセルされてしまったのです。もちろんこれは原爆投下同様、国際法違反でしたが、アメリカはそんなことなど全く意に介しませんでした。それほど当時アメリカは、日本を恐れていたともいえます。二度とアメリカに歯向かわないように、戦前の日本を壊し、作り直すことにしたのです。当初GHQの中には、ソ連のスパイや共産主義者が多くいましたので、占領の前半の時期は、社会主義的な政策が実行されたり、革命を起こしやすいように、国内の内部対立が作られたりしました。例えば、東京裁判で、責任者をおよそあり得ない事後法で裁き、日本を侵略国とし、南京大虐殺の罪をきせ、神道命令により国家の保護を禁止し、教科書が書き換えられました。さらに憲法が変更させられ、労働組合や在日朝鮮人との対立など、日本国の名誉を傷つけ、潜在的な国力をそぎ落とし、日本人の精神性を弱める政策が実行されました。まさにこの時、GHQは、日本国をキャンセルカルチャーしたのです。
教育の分野では、GHQの占領政策で設立された、日教組など教職員組合や、日本学術会議などは、日本をキャンセルする活動を現在でも続けています。当時、教師や学者は、戦争協力者としてGHQにより公職を追放され、空いた席に共産主義者たちが入り込んだためです。それからあとは、彼らの既得権益となり、現在まで続いているわけです。GHQは、日本の強さの一つが、教育にあることを見抜き、教育制度や教科書を徹底的に変えさせました。その結果、学校では日本は侵略をした悪い国だったという教育を今でもしています。歴史や公民の教科書も同じく、戦前の日本を悪く描き、日本建国の歴史を教えず、単に神話として片付けてしまいます。日本は世界で一番長い歴史を持っている国とは決して教えません。これは、教科書の中身は、GHQが当時作成した教科書のままだからです。戦後教育を受けた学生は、法曹界、学界、マスコミ、官僚をめざして立法、司法、行政、マスコミという国家の中枢で、戦後教育の成果を現在も発揮しているように見えます。かつての大日本帝国の誇りなどみじんもないのでしょう。ですから日本を貶めたり、平気でご皇室を侮辱できるのでしょう。日清日露戦争のころの日本人が見たら腰をぬかすかもしれません。
安倍前首相は、一度アメリカによってキャンセルされたわが国の歴史、伝統、文化、教育、憲法などなど、もう一度取り戻すことを望んで、いくつかを実行したということができるでしょう。教育基本法改正もその一つです。しかし、この安倍首相の復古活動に反対する勢力が、世論を誘導するマスコミを含めて、激しく反対したことは記憶に新しいことです。第2条5項の「 伝統と文化を尊重し,それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに,他国を尊重し,国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと」という部分も、国を愛する心ではなく、国を愛する態度に替えられてしまいました。しかし、ようやく令和になって、憲法改正をはじめ、GHQによってキャンセルされてしまったわが国の歴史、伝統、文化を取り戻そうとする動きが次第に強まっているようです。GHQがつくった日本学術会議を民営化して改革しようという動きもあります。アメリカでも今同じように、行き過ぎたキャンセルカルチャー、行き過ぎたグローバリズムやリベラリスム、行き過ぎた多様性などに反対する動きが起こっているようです。言論を封殺したツイッターやフェイスブック、フェイクニュースを流すCNNなどを保守系のメデイアが非難をし、その視聴率が上がっているそうです。このような行き過ぎたグローバリズムやリベラリズムに対する抵抗運動が、わが国を含めて世界的に広がればと願わずにはいられません。