ろんどな

編集者。コピーライティング。エンターテイメント消費者。テケトー料理研究会主催。精神的引きこもり。

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最近の記事

「かくかく詐欺」にならないように

書かなければ死んでしまうと思いながら、生業の方でのアウトプットが増えるとたちまち書く手がおろそかになる。 よくない。 生業の方もアウトプットももちろん完成度は満足のいくレベルではあるももの、いうてもサラリーマンのお仕事。与えられてやっているに過ぎないので主張したいことを表現しているわけではない。ので、そこで疲れ切っている場合ではない。 私は数年前、東村アキコ先生の「かくかくしかじか」を読んで泣いた。美大予備校の先生のセリフで泣いた。美大に通った私はとにかく何かになるためには

    • 「よくしなかった」話

      今日は諸事情あって、朝カフェオレ飲んで豆乳ヨーグルト(無糖)を食べたきり、夜の9時まで水しか飲まない状態で家に着いた。 口から出た言葉が「あーよく食べなかった。」だった。 あってる。あってるけれども何この感じ。 なんかちょっと満足した感ある。 調子に乗って色々「よく」をつけてみる。 「あ〜、よく飲まなかった!」 「はー、よく寝なかった!」 足りないはずなのに、満足している感が出てくるこの不思議。 「あんまり食べなかった」とか 「全然食べなかった」ではなく、 「よく食べなかった

      • 「怒りは安上がりのエンターテインメント」という話

        今日も元気溌剌、世界のどこかで誰かが怒っています。 (怒りが加速するとシリアスな問題になりかねないので、今日の話題は怒っているだけの状態の話です。決して物理的にも精神的にも攻撃にうつしてはいけません。暴力反対。) 感情の起伏に人は快感を得るっぽいし、喜怒哀楽が動いていると人はその瞬間充実している。どの感情も、それ自体はタダでできるけど、純度の高い感情を得るためにはコストがかかることもある。演劇や映画、遊戯施設など、質の高いものほどコストも高くなりがちだ。 ただし、中でも怒り

        • 「サラリーマン道」について

          サラリーマン道。 言葉自体は既出とは思いますが、私にとっての定義は先日急に決まりました。 これまでほぼ意識してこなかった概念、サラリーマンとしてあるべきスタンス「組織を尊重し、上からの指示に従う」ということ。 これは日本人ならではの概念のような気もします。帰属意識が高く、終身雇用で年功序列がまだまだ一般的だからこそ、サラリーマン道を極めることはサラリーマン界で生き残るための護身術でもあるんだろうなと言うのが急に理解できた。多分、一般的サラリーマンは言葉はこれでなくても最初から

          ヨガファイターメイ☆

          #週刊少年マガジン原作大賞 #企画書部門 キャッチコピー(1文で50字まで) ほんとの若さを取り戻せ!みんなの姿勢と健康を華麗にアジャストメント! ヨガファイターメイ⭐︎ あらすじ(300字まで) 成績は平凡な女子高生メイ。実はヨガファイター3姉妹の末っ子だった! 長女のチエは修行中のヨガインストラクター(インドにいることが多く、ピンチの時にギリギリ登場する)、次女のユイは大学でインド哲学を研究中(単位が足りない!を言い訳に不在が多い)。3人それぞれヨガの道を精進しな

          ヨガファイターメイ☆

          「お前を絶対に許さない」問題

          みなさん、 「お前を絶対に許さない」みたいな気持ちになったことありますでしょうか。 私はあります。今日です。 こういう時、どうやってこの気持ちを消化するのかは、非常に大事な問題だ。 なんとかしないと多分眠れそうにありません。 例えば、許さねえ気持ちのままにその対象に嫌がらせなどの攻撃をしようもんなら、社会的に訴えられてダメージを受けるのは私の方だったりする。絶対良くない。 同じ気持ちの人とこの腹立たしさを分かち合うという手段ならあり得るだろう。私は大抵理不尽な目に遭った場合に

          「お前を絶対に許さない」問題

          「昨日の手術」の話

          昨日の朝9:15、私は手術台の上にいた。 大学病院の広くて立派なオペ室の中央に鎮座するわたし。初めての体験である。 ことの発端は5月、突如、腕に1.5センチ強のでっぱりができたので皮膚科に行った。その日は特になんの診断結果も出ず、大学病院の紹介状を手渡されて終わった。病理検査ができるところに行きなはれと告げられて。 痛くも痒くもないそれは小さな山形に盛り上がり出っ張りは目立つものの、そんなに悪いものの気がしなくって、のんびり1ヶ月くらいしてから大学病院に行った。 初回:目視

          「昨日の手術」の話

          全ての購買行動は推し活であるという考え方

          高給取りが図書館で話題の小説本を借りていたら、モヤモヤする。 その本が20人待ちとかいうと、本の定価×0.1×20みたいな数字が頭に浮かぶ。 さらにそれを延滞していたりするとモヤモヤは厚みを増して壁になる。 モヤモヤの正体はつまり、軽蔑。 図書館利用は市民の権利であるとはいえ、経済的に恵まれた人が本が持つ豊かな世界をただで搾取していると考えたら、その視座の低さに蔑みを感じずにいられないんである。それは哀れみにも近い。 私がその本の著者だったら人目を憚らず歯軋りしてしまうと思

          全ての購買行動は推し活であるという考え方

          「MJ讃歌」について

          MJ、お好きですか? MJといってもking of popマイコーのことではありません。 私のナンバーワンMJ、みうらじゅんさんのことです。 その栄光はマイコーに勝るとも劣らず、最高です。 私にとってはいわゆる推しなので、当然写真を飾ります。 非常に貫禄のある佇まい。さすが我が推しMJ。 デスクに鎮座する姿に、私はいつも癒されております。 しかし、これはただの写真立てではありません。 スノードーム的なキラキラが舞う感じのフレームです。 最高です。 これを見ているとだい

          「MJ讃歌」について

          山羊と羊は全然違う。

          山羊と羊は全然違う。 なんだ当たり前じゃないか。 いや、チーズの話である。 動物として違うというのは常識的にわかっていると思いますが、これがチーズとなるとどのくらい違うもんかと言うのを、今日は大いに語りたい。 そもそも羊(ひつじ)乳のチーズがある事を、私はつい最近まで知らなかった。なので羊の字があるだけで山羊と思い込み、山羊なら癖の強いチーズなんだろうとあまり手を出していなかった。 もう一回言うけど、山羊乳のチーズと羊乳のチーズはまるで違う。 その差はまるで、パクチーと浅

          山羊と羊は全然違う。

          「なんでもかんでも水出し」について

          8月がもう直ぐ終わります。 大好きというわけでもないのに、夏が終わるとなるとやっぱり毎年ちょっと寂しくなる。多分、エネルギーのせいかも。何もなくても体が盛り上がっているんじゃないだろうか。代謝という意味で。 夏は夏なりの楽しみがいろいろあると思うけど、そのひとつに水出しがある。 春はあけぼの、夏は水出し、もう季語にしたらいいと思う。 なんの水出しをするかというと、緑茶はもちろん、紅茶もコーヒーもである。 道具も材料も専用のものを買う必要は全くありません。大抵割高だし、種類が

          「なんでもかんでも水出し」について

          「見た目命」問題

          どうしても相入れない見た目をしながら、その機能には心底満足しているものがある。それは特に家電で感じることが多い気がする。選択肢が少ない上に、面積も体積も存在感も大きいからかな。 とはいえ最近はデザイン家電も増えて、昔に比べればむしろ出しておきたいクオリティーのものも増えた。 例えば私の家の冷蔵庫はダークブラウン。キッチンの棚や引き出しと同じ色なので、一瞬冷蔵庫とは思わないくらいの馴染み具合でとても良い。 その一方、テレビはいつまで経ってもごっつい四角アピールしてくるし、扇風機

          「見た目命」問題

          「あいまいな感じ」について

          2日病欠しただけで、脳の文章作成運動能力が衰えた気がする。 脳は大食漢な怠け者なので、やらなくていいかなってことはすぐ省エネモードになるという。 英語なんかも使ってないと、すぐしゃべれなくなったりするしな。 ただ、やり出してちゃんと続けたらまた直ぐに元のように動き出したりもするような。 筋トレも同じようなとこあって、 休みを入れた方が効率がいいみたいなこともあるらしい。 毎日続ける方すごい感じがするんだけど、 息切れするくらいならちょっと休んで、ちょっと休んでからまた頑張って

          「あいまいな感じ」について

          「いいわけだけど本当だ」の話

          昨日は病欠です。 今日も病欠申告します。 残念です。

          「いいわけだけど本当だ」の話

          「全てはリズム」という話

          文章を書く時大事にしていることの一つにリズムがある。 いや、一番大事にしているのがリズムかもしれないとも言える。 実のところ、デザインや、編集、物語だって全て広い意味でのリズムが命のような気がするし、それがつまり起承転結のような構成のスタイルだったりする。 わかりやすい抑揚やあえての単調さで、人の視線や心の導線を少なからずコントロールする感じ。最後まで飽きることなく読ませるのも、大事な役割だ。リズムと気分は非常にリンクしているのを、実際に体験したことがある人も多いだろう、そ

          「全てはリズム」という話

          「ただの日記」の回

          7月24日からnoteを初めて、1ヶ月間、毎日執筆できました。 おつかれさまでした。 その日思いついたテーマを、夜の10〜11時くらいから書き出すもんだから毎日更新の締切の0時までにアップするのが辛い日もあった。 半分寝落ちしている日もあった。 セコ手で0時までにアップしてから再編集した日もあった。 今となってはいい思い出である。 大袈裟である。 一番大変だったのは眠気との戦い。 眠いと文章の構成をまとめるのがとても困難だ。 ワンセンテンス単位ではそれなりに書けるんだけど、

          「ただの日記」の回