印刷物の表裏関係
先日単純な印刷事故が起きた。二つ折りの案内状の表裏が逆さまに印刷されてしまったというもの。入稿データでは下のように表裏が一緒に付いていた。
察しの良い方はもうお気づきだと思いますが、文字の読めるまま、つまり上の天地関係のまま表裏面付けして印刷してしまいました。赤い点線部分で二つ折りにしてみると、
案内状(実際のデザインではありませんが)と書かれた表面を上に開くと、文字が逆さまになってしまっています。
本来は下の写真のように表面を上に開いた時に、中面の文字が普通に読めるのが正しい。刷り上がったものをチェックしていた営業がすぐに気がついて印刷やり直しになってしまいました。データ上で文字が読める方同士なのでついうっかりしてしまいますが、二つ折りや三つ折りなどの後加工がある場合は、出力紙を重ねて実際に折って確認してみることが大事です。
もう一つ表裏関係で問題になるのにポストカードの表裏関係があります。ポスト面と絵柄面がともに縦型、もしくは表裏とも横型の場合は問題ないのですが、ポスト面が縦型、絵柄面が横型(またはその逆)の場合に天地関係はどうなるの?とよく聞かれます。
こうやって確かめるんだと、僕がこの世界にはいった40年以上前に教えてもらったのがハガキを右手で掴んで手首を返すというもの。
川瀬巴水 <清洲橋> のポストカード
ポスト面からの場合も同様で、
左利きの人はどうするんだとツッコミが入りそうですが‥
普通はこれで正しいとされますが時々逆の場合もあります。手元にあったポストカードでも、アルベール・アンカー <学校の遠足> (付箋の位置)
そのほかスタンプを貼るスペースが上になるなどいろいろ決まりはあるようなので、どちらかはっきりしない場合は必ず確認して面付けするようにしてください。事故が起きたので備忘録的に記しておきます…
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