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登山パッキングの基本とコツ!効率的な荷物の詰め方を徹底解説
山で会ったらこんにちはー!低山ハイカー英武ゆうです!
今日は登山の基本中の基本、でも意外と奥が深い「パッキング」についてお話ししていきたいと思います。
パッキングの基本:なぜ重要なの?
まず、パッキングって何なのか、基本的なところからお話ししていきましょう。パッキングとは、荷物を詰めたり梱包したりすることを指します。旅行でもよく使う言葉ですよね。登山においては、ザックに荷物を詰める行為全般を指しているんです。
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このパッキング、実は奥が深いんです。ザックに荷物をどのように詰めるかによって、必要な物の取り出しやすさはもちろん、歩きやすさや体への負担まで大きく変わってきます。長年の登山者たちの経験から、いくつかの基本的な考え方が確立されています。
ザックの中身はこう考える!使用頻度と重さの2つの視点
パッキングを考える時、大きく二つの視点があります。一つは「どのくらい頻繁に使うか」という使用頻度からの考え方。もう一つは「どのくらい重いか」という重さからの考え方です。これらを組み合わせることで、効率的で快適なパッキングが実現できるんです。
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4つのエリアで考えるパッキング術
ザックを横から見た時、大きく4つのエリアに分けて考えてみましょう。
トップリット(最上部):すぐに使うものはここ!
一番上のトップリット部分には、頻繁に使うものや緊急時にすぐ取り出したいものを入れます。具体的には、エマージェンシーキットや行動食、ヘッドランプ、突然の雨に備えたザックカバーなどです。これらは軽くて、さっと取り出せる必要があるものばかりです。
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中央上部:状況に応じて使う物の定位置
その下の中央上部には、レインウェアなど、頻繁ではないものの状況に応じてすぐに出したい物を配置します。
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背中側:重たいものはここに集中!
背中に一番近い部分には、水やガスボンベ、食料など重たいものを集中させます。これには重要な理由があって、体の中心に近い位置に重たいものを配置することで、バランスが取りやすく、歩きやすくなるんです。
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底部:使用頻度の低いものの収納場所
底部には、日帰りならフリースやダウン、着替えなど使用頻度の低いものを。泊まりの場合は寝袋(シュラフ)などがここに入ることが多いですね。
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密度が重要!スカスカを防ぐコツとグッズ
パッキングで特に気をつけたいのが、荷物を「高密度」に詰めること。ザックの中がスカスカだと、歩く度に荷物が動いてしまい、体が振り回されてしまいます。これを防ぐために、様々な道具を活用します。
便利な収納グッズたち
例えば、コンプレッションバッグは荷物を圧縮できる便利な袋です。円筒状の巾着袋であるスタッフバッグは、色違いで揃えると中身の区別がしやすく重宝します。ダウンなど濡らしたくない衣類は防水バッグに、見えていても問題ない物はメッシュバッグに入れると便利です。
また、意外と便利なのがジップロック。防水性があり、簡易的な圧縮袋としても使えます。山小屋泊まりの際は音が気になる場合もありますが、使い勝手は抜群ですよ。
最後の仕上げ:コンプレッションベルトの活用
パッキングが終わったら、コンプレッションベルトをしっかり締めることも重要です。このベルトを適切に締めることで、ザック内のデッドスペース(隙間)を減らし、荷物の移動を防ぐことができます。
衣類パッキングのプロ技
衣類の詰め方にも、ちょっとしたコツがあります。四角くたたむよりも、クシャッとさせるか「おしぼり状」にくるくる巻いた方が、隙間を埋めやすくなります。また、ザックは縦長なので、荷物は基本的に縦に入れていくと、上から見た時に中身が確認しやすく、取り出しやすくなりますよ。
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パッキングの理想と現実:私の場合
実は私、最初の頃は色々なスタッフバッグを買い集めて、基本に忠実にパッキングしていました。軽量なものを選んだり、形状や素材にもこだわって。でも、回を重ねるうちに「面倒くさい」という気持ちが出てきまして(笑)。今では大きめのドライバッグに雑に詰めて、その上に必要なものを載せていくという、かなりシンプルな方法を取っています。
これは決して「いい加減でいい」という話ではなくて、基本をしっかり理解した上で、自分なりの使いやすさとのバランスを取ることが大切だということなんです。最初は基本に忠実に、そして慣れてきたら自分なりのスタイルを確立していく。それが長続きのコツかもしれませんね。
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