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【登山初心者必見】レイヤリングの基本と季節別おすすめウェアの選び方

山で会ったらこんにちはー!低山ハイカー英武ゆうです!今回は登山に欠かせないレイヤリングについて、基本的な考え方から季節ごとの着こなし方まで、詳しくご紹介していきます。

レイヤリングとは?

レイヤリング(layering)とは、英語のレイヤー(layer:層)に「ing」をつけた言葉で、重ね着のことを意味します。登山では気温や天候、体温などの変化に対応するために、機能の異なるウェアを重ねて着用することが一般的的な方法として定着しています。

レイヤリングの基本構造

レイヤリングは基本的に3層、場合によっては4層で構成されています。内側から順に、ベースレイヤー(肌着)、ミドルレイヤー(保温着)、必要に応じてサーマルレイヤー(フリースやダウンなど)、そして最外層のアウターレイヤー(防水・防風着)となります。

ベースレイヤーの重要性

素材選びのポイント

ベースレイヤーは肌に直接触れるウェアで、汗を吸収して発散する役割を担う最も重要な層です。素材は主にポリエステルなどの化学繊維とウールが一般的です。ここで注意したいのが、普段使いの多い綿(コットン)は登山では「死の素材」と呼ばれるほど避けるべき素材だということです。

なぜ綿は危険なのか?

綿は汗を多く吸って乾きにくいという特性があります。そのため、汗をかいた後の綿素材の衣類は濡れたまま体に張り付き、体温を奪い続けることになります。これは低体温症のリスクを高めることにつながります。

ウールと化学繊維の特徴

ウールや化学繊維は、それぞれ異なる方法で体温管理をサポートします。化学繊維は繊維と繊維の間に隙間を設けることで、汗を素早く外に逃がす構造になっています。一方、ウールは繊維自体が水分を含むと発熱する性質があり、濡れても温かさを保つことができます。

季節別のレイヤリング実践ガイド

春の装備

春の関東の低山(例:高尾山)では、10時頃で14度、12時で17度、15時で18度程度となります。この気温帯では、汗の抜けの良いミドルレイヤーを選ぶことが重要です。モンベルのウィックロンドライタッチロングスリーブシャツなどが、肌離れが良く快適な着心地を提供してくれます。

夏の装備

夏季は気温が26-28度と非常に高温になります。この時期は熱中症対策が最重要です。クールパーカーなどのUVカット効果のある通気性の良い服装を選び、徹底的な日焼け対策を行いましょう。

秋の装備

秋(11月頃)は朝9度、昼11度前後と、ようやく快適な登山シーズンとなります。基本的な構成は春と同じですが、気温の変化に対応できるよう、重ね着できる上着を持参することをお勧めします。

冬の装備

2月頃の気温は2-4度程度で、低山でも本格的な防寒対策が必要です。クールロングスリーブにトレールアクションパーカーを重ね、さらにスペリオダウンラウンドネックジャケットなどの保温着を加えることで、快適な温度管理が可能です。

アウターレイヤーの選び方

アウターレイヤーは年間を通じて必要な装備です。雨や風から体を守る役割があるため、天候が良くても必ず持参しましょう。特に低山では、できるだけコンパクトに収納できるレインウェアがお勧めです。モンベルのバーサライトジャケットは非常にコンパクトに収納でき、上下セットで持ち運びやすい特徴があります。

以上、レイヤリングの基本から実践的な着こなしまでご紹介しました。より詳しい解説や実際の着用例は、YouTube「低山ハイカー英武ゆう」チャンネルでご紹介していますので、ぜひチャンネル登録をお願いします。


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