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【登山初心者必見】高山病の全てがわかる!症状から予防法まで完全解説

山で会ったらこんにちはー!低山ハイカー英武ゆうです!今回は、登山者にとって重要な「高山病」について、その仕組みから予防法まで、詳しくご説明していきます。

高山病とは?基本的な理解

高山病は、高所に登った際に起こる体調不良の総称です。主な症状として、頭痛、吐き気、食欲不振、だるさ、めまい、不眠などが現れます。これらの症状は、高所での酸素不足が原因で引き起こされます。

なぜ高所で酸素が薄くなるのか?

高度が上がるにつれて気圧が低下し、空気の密度が低くなります。これは、私たちの体にとって重要な酸素も同様で、高所では酸素分子が疎らになっていきます。

酸素不足が体に与える影響

私たちの体は、酸素を使ってエネルギーを生成しています。これは、キャンプファイヤーを例に考えるとわかりやすいでしょう。薪(食べ物)が燃えるためには酸素が必要で、それによって熱(エネルギー)が生まれます。体の中でも同様のプロセスが行われているのです。

高山病の種類と症状

高山病は大きく3つのタイプに分類されます:

1. 急性高山病(AMS)

最も一般的な形態で、高所に上がった際に体が環境に慣れないことで起こります。頭痛や吐き気などの症状が特徴です。

2. 高地肺水腫(HAPE)

より重症な状態で、肺に水が溜まり、著しい呼吸困難を引き起こします。これは緊急事態であり、即座に下山が必要です。

3. 高地脳浮腫(HACE)

最も危険な形態で、激しい頭痛や歩行困難などの神経症状が現れます。これも即座の下山が必要な緊急事態です。

高山病の診断方法

高山病の診断は、主に臨床症状に基づいて行われます。山中では詳細な医療検査を行うことは困難なため、レイクルイーズAMSスコアという簡易的な診断方法が用いられます。

このスコアは以下の4つの症状を評価します:

  • 頭痛

  • 胃腸症状

  • 疲労・脱力

  • めまい・ふらつき

各症状の程度に応じて0〜3点が付けられ、頭痛を含む合計点が3点以上でAMSと診断されます。重症度は以下のように分類されます:

  • 軽症:3〜5点

  • 中等症:6〜9点

  • 重症:10〜12点

高山病の予防法

1. ゆっくりとした登高

体が新しい環境に適応する時間を十分に確保することが重要です。急な高度変化は避けましょう。

2. 適切な呼吸法

口をすぼめて息を吐きながら歩く「口すぼめ呼吸」を心がけます。これにより、肺全体を使って効率的に酸素を取り込むことができます。

3. 水分補給

高所では空気が乾燥しており、知らないうちに脱水が進みます。脱水は血液をドロドロにし、酸素運搬を妨げるため、こまめな水分補給が重要です。

4. 体温管理

寒さで体が縮こまると呼吸が浅くなり、十分な酸素を取り込めなくなります。また、体が寒さに対応するために余計なエネルギーを使うため、適切な防寒対策が必要です。

5. 睡眠管理

睡眠時は呼吸が浅くなりやすいため、高山病のリスクが高まります。ただし、睡眠導入剤の使用は避けるべきです。体の自然な警戒システムを妨げる可能性があるためです。

山小屋到着時の注意点

山小屋に着いたらすぐに休むのではなく、しばらく軽い活動を続けることをお勧めします。その理由は:

  1. 急な休息により酸素摂取量が減少

  2. 横になることで呼吸が浅くなる

  3. 急な運動停止による体温低下

  4. 高度変化への順応時間の確保

症状が出てしまった場合の対処法

症状の程度に応じて、以下のような対応が必要です:

  • 軽症の場合:その場で休憩し、様子を見る

  • 症状が改善しない場合:より低い場所まで下山

  • 重症の場合:直ちに下山を開始

特にHAPEやHACEの症状が疑われる場合は、命に関わる可能性があるため、迷わず下山を決断することが重要です。

より詳しい解説や実践的なアドバイスは、YouTube「低山ハイカー英武ゆう」チャンネルでご紹介していますので、ぜひチャンネル登録をお願いします。


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