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日本国憲法第二十六条

すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。
2.すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。

年明けから始まる実習に伴い、仕事のシフトを週2勤務に減らしてもらうことができた。こんな融通が利くのか、もしかしたら契約更新してもらえないかも、と不安だったが、何とか残留。今から年末年始に向けてガンガン出勤してできるだけ貢献したいと思う。
これで収入0の不安からの脱出。真面目に働いていて良かった。我儘を聞いてもらうためにこの数ヶ月頑張っていたところもあったから、それが実を結んだのかはたまた関係なかったのかは分からないが、取り敢えず一安心。
もしかしたら私の存在がそれほど重要でもなかったということも考えられるが、深追いしていくと悲しくなりそうだからやめておく。

コロナの影響もあり、実習自体の開始も危ぶまれたが、一応実習先の受け入れも整ったようで無事に行くことができる。しかし、このコロナの状況で医療機関に飛び込むというのは多少なりともリスクを伴う。やむを得ない事情がある場合は学内で、しかもオンラインでの実習となるそうで、実習に参加するかしないかの選択は私たち自身に委ねられることになった。
“やむを得ない事情”とは、自身や同居する家族に持病があるだとか、小さい子どもやお年寄りと一緒に住んでいるだとか、そういうことだ。基本的に、実習をできる状態まで整えてもらったのなら「大丈夫」と思って参加するのが原則で、行きたくないという理由で行かないというのは有り得ない。
と、思っていた。

だけど、人それぞれ色々と思うことがあるらしく、既にそういう場で長年働いている人は少なからず「行く意味がない」と思っているようで。さらに言うと、技術も経験もあるのに何故同じ拘束時間で時給の発生しない業務を行わなければいけないのかと勘違い甚だしい発言をする人まで出る始末。
実習ってそういうことか?いや、違うよと、内心憤っていた。


義務教育を終え、高校大学と進学し更に就職した後再び学校に通うことに決めたのは、この先の長い人生を考えてのことだ。
長く働ける環境に身を置きたい。
自由に職場を選べる職業に。
手に職をつけたい。
思いは様々だけど、昼間働きながら夜間毎日勉強をするというのは手前味噌ながら並大抵のことではない。かくいう私も、この一年半時間に追われながら、睡魔と戦いながら、それなりに苦労しながら、だけど充実した生活を送ってきた。

大人になっても、どんな経歴だろうと、教えてもらう立場というのはそれなりの姿勢があるはずだ。何のための3年間で、何のためにこの人生の貴重な時間を費やしているのか、今一度考えるべきだ。
私は私で、個人的に頑張ればいいだけの話だけど、オンラインながらもクラスメイト30名と共に一緒に授業を受けていて、一人の先生に対して向き合う態度にあまりにも乖離があるとやや辟易とする。別に一緒に卒業しよう、一緒に合格しよう、なんて思っていない。だけど、せめてクラスや講師の士気を下げるような態度は取ってくれるなよと思う。




偉そうに書いてしまったが、2年前のちょうどこの時期、一年後生きている自分の姿が想像できずどうにか3年は生きられるようにと入学を決めたのは他でもなくこの私だ。志も目標も段違いに低く、とにかく生きるため、これだけのために選んだ道だった。そう、執行猶予期間なのだ。
それにしては大変で、それにしてはしんどいけれど。まあ刑務だと思えば楽しいものか。一応卒業して国家試験に受かれば資格も得られる。

学校と仕事を両立しながら3年間頑張ると決めたあの日の自分を、たまに顧みて身を引き締める。今日も仕事があって、給料が貰えること。それを全て自分のために費やせること。
誰かに感謝すべきなのかどうかは分からないし、この環境は自分で作ったものではあるけれど、有難いし恵まれている。

またコロナの恐怖がじわじわと押し寄せてくるけれど、身を委ねつつ揺らぐことなく過ごしていきたい。さあ、明日も、明後日も。

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