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日本国憲法第四十三条

両議院は、全国民を代表する選挙された議員でこれを組織する。
2.両議院の議員の定数は、法律でこれを定める。

誰かと一緒にいるということは、勝手に期待したり勝手に納得したりと感情が振り回されることなんだなと気が付いた。それがいつか煩わしくなるのか、もしくは感情が落ち着いてくるのかは分からないけれど、今は取り敢えずこの状況を楽しんでいる。

どこにでも一人で行くし、なんでも一人でやる。できるできないの話でなく、やりたいことをただやっているだけで、特に人を誘うという発想がないだけなのだ。
テレビで「おひとりさま特集」という名目で、居酒屋で一人で飲んでいる女性に声をかけるだけの企画をやっていた。同じように一人で飲んでいても、美人は「おひとりさま」で美人でなければ「ぼっち」などと言われるんだろうなとぼんやり考えた。どちらも好きな言葉ではないし、ジェンダーだの多様性だのを語るのも本意ではない。だけど自分の知らないところでレッテルを貼られるのはもっと不本意だ。
普段は一人でいることを気にしないが、テレビであんな安易な特集をやられると変に意識をしてしまう。

彼と初めて外食をした。といっても昼休みの時間を合わせて外でランチをしただけだ。夜はバーになるような、こぢんまりとしたイタリアンのお店だった。
周りを見渡すとカップルや友人同士ばかりで、一人で食事をしている人はどこにもいなかった。かたや私も職場の人兼恋人といるわけで、何だか急に「あ、私社会に馴染んでいる」と実感してしまった。
誰と食べても食べなくても、食べ物の味は変わらない。だけど、何の後ろめたさも被害妄想も感じずに食事をすることの楽さを知った。

遅めのお昼だったこともあり、一杯くらいいいかと二人でアルコールを煽った。何飲む?と聞かれて冗談で「じゃあレモンサワーで」と言ったのに結局二人して仕事中にアルコール摂取という背徳感の極みのような行為に及んだ。
何よりも普通を得たかった私は、ずっと一人で過ごしながら普通でない道を極めようとしていた。このまま彼と結婚したら、本当に普通の人になれるかも知れないと思い急にワクワクしてきた。

いつか一緒に選挙に行って外食をして日曜の昼から外で飲む、みたいな生活をしたい。モー娘。か、いやでも、好きな人が優しいんですよね。
以上です。

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