対等する夜 | motoi
数日ぶりに淡路島の家に帰宅。
昨日が新月だったこともあって、島の夜は真っ暗。思わず笑いが漏れる。
充電が切れたただの重たい電動自転車を、こぐ。
向かい風が強く、尚更ペダルが重い。
真っ暗な夜空を飾る星。川に流れる水の音。鈴虫とコオロギの大合唱。木や竹が風に揺らされ、わさわさ、ザワザワしている。息が詰まりそうなくらい湿度が高い。
色んな音が身体に充満し、視界の暗さも相まって、上下左右の感覚を失いそうになる。
前に進んでいるのか、上に進んでいるのか?
一方で、どこか妙に冴えて