5年ぶりの出産とゴッドハンド④〜ゴッドハンド降臨〜
その見知らぬ先生は帝王切開間近の私の足元に気づくと立っていた。
担当医の先生に触診され、まだ開かぬ子宮口に悩んでいると
おもむろに
「ちょっと診察しますね〜」
と触診が始まった。
次の瞬間……
「…い、痛いーーー!!!」
気づくと診察台の上でのけぞりながら叫んでいた私。
私の体をおさえながらなだめる助産師さん達。
私が出産する時に思っていた
「いくら痛くても大声で叫ぶことはしないだろうな。前回出産した時も大声で叫ぶほどではなかったし」
の心持ちをへし折られる形に。
そんな気持ちの最中、ゴッドハンドの手が子宮の奥をゴリゴリツボ押しのように侵入。
痛い!なにこれ!聞いてないよ〜(泣)!
(もはやプチダチョウ倶楽部。笑)
今までの人生で最大級の「痛さ」と直面。
もはや足の小指を角で打つなど鼻で笑うほどの痛さ。
ゴッドハンドのツボ押しは体感で10分ほど続き
(本当は1分されたかくらいの時間)
ようやくツボ押しが終わると
「これで少し様子を見ましょうか」
と足元のゴッドからのお告げ。
痛くてもうろうとしながら思ったこと…
アナタハダレデスカ?
イマノツボオシハナンデスノ?
そう思って問いかけたかったが
ゴッドは静かに笑顔で部屋から退出した。