(続)【8月31日の告白と自己紹介】わたしの主君……JJの主君はだれなのか?
別に引っ張るはなしでもないので、私の主君をおしえますね。でもほんとにきょうだけ特別ですよ。
ちなみに私には主君のほかに、神というのもいらっしゃいます。信じる神ですね。
この、神の名は秘密です。これは流石に無理。言えない。信教の自由ってあるじゃないですか。それと、個人情報保護法っていう法律もあるし。さっこんは。
むかしはあれ、電話帳とか、あれに全部載ってましたよね。覚えてます? 住所から家長のなまえから電話番号まで。いま考えるとめちゃくちゃですよね。あれって全県のやつだったかな。市内だけかな。あんま覚えてないですね。たぶん市内の人だけですよね。
もうね。情報保護とか、そういう意識ゼロ。筒抜け。うちとか電話番号が特殊だったので。めちゃくちゃゾロ目だったんすよ。業者から電話来て、その番号買い取りたいんですけど、みたいな。それぐらいゾロ目でした。ありえないぐらいのゾロ目。
だからイタ電とかものすごく多かった。言葉もろくに話せない赤ちゃんとかから電話もきました。赤ちゃんて知能が低いけど、親の真似して受話器取ったりするわけ、それでダイアルしたり、親の真似してね。それで、じーこ、じーこって回すわけですが、ダイアルを。まあ不器用だから同じ数字にしか指がかからないんでしょうね。それで、ゾロ目のうちに電話がかかってくるんです。
いわゆるごっこ遊びですよね。ごっこというか、向こうは本気ですよ。赤ちゃんなりに。親の真似して話しているんです。何語かわからんけど。
「はいもしもし、○○○です」
といってね。受話器取ったら、取った方の名をなのってました。今ならアウトでしょう。だって相手がだれかわからないのに、こっちから手の内を見せているようなものでしょう。オレオレとか、振り込めとかからしたら「あー、はいはい。これイケますわ」というものでしょう。
しかしまあ昭和だったので「はいもしもし、○○○です」といって電話に応対するわけです。当時はそれが普通だったし、親にもそうしろと教えられたし。まあ、時代の限界ですよね。
「はいもしもし、○○○です」
「あ、じゃじゃ、ちゃ、ちゃー」
「え? もしもし」
「えい、いじち、ちゃー、ちゃ~」
あ、はいはいはい。という感じ。どっかの赤子がかけてきたわけね。タイムボカンの途中なんだが、ころすぞこら。と思ってガチャですね。
で、タイムボカンの続きを見る。シーエムにはいる。どうでもいい広告。広報。しねよ。ようやくタイムボカン。
ぷるるるるる。
また電話。ああもう。いやもうまたあいつだろう。もういいから。無視。
つうかドロンジョってなんか色っぽくね。ドロンジョだっけ。ちがう名まえだったか。大体同じ女。なんか、股間がむずむずするわ、的な。
で、母親がかえってきて、怒られる。
あんた電話出なさいよ。ああ。ああじゃなくて、テレビ見てたんでしょうどうせ。いいえ。どっかいってたわけ? うん。どこ行ってたの? ○○○のとこ。ふーん。○○○くんのお母さんいた?あいさつした? うん。いやもう、これ、え?皿洗いしてないじゃない、してっていったでしょう。えっと。わすれてたの? うん。してっていいましたよ、あさに。うん。もう夢も希望もないね、この家は。
。。。
本稿つづく
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