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urinbow
酒池、肉林について
酒池肉林は苦手だ
まず、酒池
酒には目がない 一日300杯はのむようにしている
のむようにしているがせいぜい、のめるのは10杯前後
吾輩は微醺をもっともこのむ
ならば微醺でやめればよいが、生来頑健なのでやがて醒る
なのでまたのむ のむ のむ
のみすぎて泥酔というのは、いや
きもちわるくなって吐く、というのはさいあく
微醺をたもつようにしてのみつづけるのは、はなはだむずかしい
ビール、ハイボール、泡盛一~二合ぐらい、それぐらいがちょうどよい
池のような酒は、いらない
つぎ、肉林
女はすきだが、集団のおんなはきらい
集団のおとこもきらい
人というのはなぜか、集団になると知能が極端にさがる
女を並べて「This」といって、こんやの相手をきめる
ひとりでいい
ぜいたくをいうと、半人ぐらいがちょうどいい
吾輩は酔うとべらべらしゃべるが、ほんとうは人のはなしをきくほうがすきである
ひとりぶんは持て余すので、女のはんぶんのはなしをききたい
ほんとうは女はいつも同じおんながいい
いつも同じ女の、その半人前のはなしをききたい
肉林は、ひつようとしていない、というか、きもちがわるい
無理な相談ばかりをのぞむので
叶わぬ願いをだいて、ひとりでのむことが圧倒的におおい
それでもよい
吾輩のはんぶんは充足しており、はんぶんはさびしい
このような状態・状況が、じつはもっとも適している
それでいい
それがいいわけではないのだけれど
現実に照らし合わせれば
それがもっともよい、自然なじょうたいである
はんぶんは吾輩自身、はんぶんはだれかほかのひとを演じて
それで独酌す
それがいちばんよい