【わたしの好き嫌い】スピッツ「ロビンソン」ミスチル「CROSS ROAD」
六.すきなアーティストすきくないアーティスト
あいかわらず、わたしの話や文章は、べらだらべらだらと長いのであるが、お時間のある方はどうぞ、お付き合いください(^_-)-☆
スピッツは、わりとすきである。わたしの十代の終わりから二十代、スピッツは一世を風靡していた。廿(にじゅうと読む→十が、ふたつあるでしょう)年、いや、半世紀まえの話である。
つい最近、というか去年、年末ちかく、わたしは車椅子の妻を連れて、スピッツの沖縄ライブにも行ったのである!
妻も、わりとスピッツが好きみたいである。というか、わたしたちは世代としてスピッツがすきだし、スピッツはいまのわかいひとたちも、たぶんすきなのではあるまいか。ぶっちゃけスピッツは、いいのである。
歌詞に気に喰わない点もあるが、いまここでは、問わない。話がさらにながくなるから。
妻もわたしも、スピッツがけっこうすきなわけであるが、「ライブにまでイク?」かというと、そうでもないと思っていたわけであるが、妻は、虫の知らせというか、無死のシラセみたいに、自分がやがてどこにも行けなくなるだろうということが解っており、妻なりに、だから、この機会にイキタイ、と思ったのであろう、ほぼ手前勝手に予約をして、わたしも行くことになったのである。
スピッツのライブは、客観的にみて、とてもよかったと思う。まず、ヴォーカルの、草野マサムネの、歌声がすごかった。めっちゃうまい。もう五十の坂を、坂を越えて、やがて還暦の、第四コーナーもみえているという齢(よわい)である、にもかかわらず、歌がうまい。というか、昔よりうまくなってね?という感じ。マサムネ氏によると、沖縄は湿度が高いので、声がよく出ると、仰っていた。
あと、あれ、あれが豊富。ヒット曲がたくさんある。なんとか、あれが、組み合わせが、いくらでもできる。ヒット曲がたくさんあるから。なんとか、という。忘れた。
セットリスト? なので、えー、あれ歌ってやぁ、と思うが、豊富なので、全部は歌えない。豊富だから。
新曲もある。そもそも、このツアーは新作アルバムをひっさげてのものであり、新作も、本邦初公開というふうに、歌われる。なので初見、初潮(初聴)で、聴きながら、えー、あれ歌ってよぉ、と思いながら、も、中々、まあ、ええやないか、という歌もあるわけである。なまえは忘れたが、鰭(ひれ)みたいな名前の楽曲は、すきである。スポチファイのプレイリストに挿れて、今もよく聴く。
あと、ライブを見て、分かったのが、スピッツはバンドとして、何か変なのだということが分かった。なんか、メンバーの顔が、じつは、音源だけを聴いていると、草野マサムネのワンマン・バンドみたいに思っていたが、実のところは違う。ヴォーカルと、演奏陣が、見ると全然合っていないのである。ギターのひと、ベースのひと、ドラムのひと、それぞれ特色があり、融合していないようなかんじで、いわば、「どこで知り合ったの、あんたたち」というような具合なのである。それぞれ、キャラが立っていて、普通は、口喧嘩→暴力沙汰というような顔ぶれが、メンバーとして合一している。ほほう、と思った。だからここまで続いているのだなあ、と。要するに「22才の別れ」とは違うのである。
というわけで、思いかえすと、いろいろ感心しながらライヴを見ていたわけだが、当時のわたしは、ライヴはライヴだが、それよりも他に気を取られることがいろいろあった。車椅子の障がい者を連れているので、トイレはだいじょうぶかとか、帰りの車椅子タクシーの時間は何時だったかとか、というかもう早く帰りたいのだが、と思っていたわけで、気もそぞろ。
これは、わたしは悪くない。勿論スピッツも悪くない。
ハッキリいうと、妻が悪い、病気に罹(かか)り障がい者になった妻が悪い。のだがしかし妻にしたところでなにもスキこのんで病気になったわけではないので、結局南極悪くない。
なので、曖昧な言い方になるが、これは、当時の現象がわるい。
誰も悪くないのにわるかった、このわるさがわるい。腹が立つ。
というわけで、好きなアーティストは、スピッツということで、次。
すきくないアーティスト。ミスチル。
この人たちもまた、活躍していたのは、スピッツと同じぐらいである。
高校の卒業記念に、仲間の、ドープなやつら三人(わたしも合わせて)で、那覇からやんばるまで、自転車で行こうとなり、行った。ペダルをこいで。
那覇は南部なので、北上すると中部になる、さらに進むと、北部になる。やんばるは北部である。雨も降り、超ダルかった、この旅は。色々あり、やんばるに着き、またそこでも色々あり、かえった。また自転車で。
この復路で、北部→中部となり、中部で、休憩した。ショッピングセンターのようなところの駐車場で休み、そこで流れていた音楽が、ミスチルの「CROSS ROAD」だった。
わたしは聞いて、ほほう、と思った。だから今でも覚えているのである。
しかし、わたしはこのミス・チルという人が気に喰わない。なぜかというと、この、ボーカルのなんとかいう人のツラが、かっこいいからである。めった美形。美青年。
こんな顔で、歌もうまいとか、不公平じゃない?
と思うのだが、どうだろう。嫉妬・嫉視・やっかみ、ねたみそねみロード。
というわけで、ミスチルは好きくないのでした(-。-)y-゜゜゜
さあ、この<好き嫌い>企画も、残すところ四万四千四百三十八となります。ゴールが、見えてきました。泣いても笑っても、あと僅(ワズ)かです。
皆様どうか、最期までお付き合いください_(._.)_
本稿つづく