【ノート売上200円!の私が無料で教えるお金の話】有料記事はこうやって書き、そして売れ!
noteを始めて3か月ちょっと、3年かな? いやおそらく30年ぐらい経ちましたが、この短い期間でタイトルにある金額を稼ぎました。
この私がみなさまに無料で秘密で教える、無限打ち出の小槌講座です。じゃんじゃんがらがら。もうね。使い切れない富が手に入ります。これを読めば。
お金というのは、気の持ちようです。まず、順番は気(心)が先に来ます。
心・技・体
まず心(気)を整えてください。気安い。心が安定する環境に身(体)を置いてください。
今、周りを見回してみましょう。そこはあなた(貴方・貴女)が落ち着ける場所でしょうか。ボトム・オブ・ハート。ハート・オブ・ボトム。心の底からリラックスできていますか。
できているという人、手を挙げてください。
はいはい、はい。余りいませんね。できていないという人は帰ってください。すぐに。家とか、故郷とか、生まれた病院の近くとか、育った場所にかえってください。
あー、はいはいはい。ですよね。
状況・状態・現状・万難。まあ、それぞれ事情がおありでしょう。分かります。I think so.
えーっとですね。そのばやい(場合)は、目を閉じてください。ちょっとだけ。Close your eyes. 片目の人は片方だけの目をとじましょう。
深呼吸。
街のざわめき。オフィスに揺れ動く薄い人影。交差する偶然。
そういうものをシャット・アウトしてちょっとだけでいいので自分の声をききましょう。
坂口安吾『不連続殺人事件』を二度ちゃんと読んだけど、やっぱあれ、何か変だ。名探偵役の、巨なんとかいう人の言動がストーリー矛盾している。
とか。
四葉のクローバーというけど、うちの近所の公園に生えているクローバーはほぼ全部四葉だった。そんなのおかしい。じゃああれはクローバーじゃないのか。
29歳になったけど、いまだに男子中学生が怖い。わたしは今駅から家まで歩いている。三人組のZZZ中(私立)の生徒が前から歩いてくる。身が固くなる。ちょっとだけ。
「KSKきょうやすんでた?」
「いや、しらん」
「なに、おまえ。KSKのこと好きなの」
「ちがうよ。ばか」
「にねんのときオナクラ(同じクラス)だろ」
「え? うん」
「あー!そうだKSKのとこにプリントもっていかないとだった」
「え? なんでおまえが」
「マンション同じだからよ。タンニンもマジ勘弁。おまえが行けよ、て」
「たしかに」
「でもまあ。いそがしいんじゃん」
「うわあ。ヨーゴするじゃん」
「なにがよ」
「じゃあおまえ行ってよ」
「なんでよ」
「あいつ、さいきんずっと休んでるんだよ」
「えー」
「たぶん。なんか、変。わかんないよ。たぶんね」
「二年のときはふつうだったよな」
「んー、そうだな。中体連の最後大会どうしたんだろう」
「何部なの?」
「百人一首部」
「へー。そんなのあるんだ」
「図書館のうしろに……」
中学生とすれ違って、わたしはちょっと歩いて、立ち止まった。
まず、無職と思われなかったどうかというのを気にした。放課後ではあるが、社会人の終業には早い。
いや、あの子たちは社会人がどういうものかなんて分かっているはずがない。たぶん、まだ童貞だし。いや、はっきりとはわからないけど。
精確にいうと、わたしは無職ではない。界隈ではそこそこ有名なイラストレーターなのだ。ほぼ無名にちかいけどね。さいきんはAIを使った猥画もかいている。きのうはその四コマが売れた。それを買ったのは、もしかすると、さっきの三人のうちのひとりだったのかもしれない。
いや、KSKなのかもしれない。
私は思うのだが、現在、あまりにもお金が私たちの信仰における「心・技・体」のあいだに蔓延っているのではないかと。そもそもそれは流通する価値とはまた別の、交換できない富なのではないかと。
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