【夢】紙幣のデザイン

　美術の時間に紙幣のデザインをするという課題が出る。版木を彫る。刷り上がったものは現金としても使えるらしい。私は絵が得意なのですぐに仕上げる。

　というかこれって贋金ではないのか、と思う。仕上がった紙幣をコンビニで使うとたしかにお金として受け取ってもらう。自動販売機でも使える。いいのかこれ、と思う。

　プロジェクターをつかって暗い教室で発表がある。他の生徒の作品は、水木しげるのカットや、ホラー系の漫画のカットを使用したものがおおい。みなうまい。

　著名な作家の兄がいる妹が私のそば、乳がふっくら当たるほど傍にいる。体温があたたかく、落ち着く。

　彼女の作品がプロジェクターに映される。上手である。「うまいね」というと笑顔でよろこぶ。

「しかしこれってさ、贋金づくりじゃないの」というと、「版木は先生が集めているからだいじょうぶでしょ」という。

　私は納得がいかない。贋金やん、と思う。それにしても乳がふっくらとしていて、セーターはふわふわとして、傍にいるとあたたかく、落ち着く。ミルクのにおいがする。

#夢