【イタリア語学習記録】Puccini "Nessun dorma" 全訳・構文解釈I
【注意】「ノートは間違いの記録」です。この記事は勉強中に書いたもののため、多分に誤りを含んでいる可能性がありますので、あらかじめご了承ください。構文や訳をしっかりご覧になりたい方はこちらから。
今回扱うのはこの部分です。
1行目
語彙が全くわからないので、ほとんど辞書に頼りますね。
Nessun dorma の邦題が「誰も寝てはならぬ」ってなっている以上、dorma は「寝る」とかの命令法っぽくなってて欲しい。nessun って単語が既にあるんで、まずは3人称に命令していると考えて、原形は dormere か dormire とあたりをつけてみる。
ビンゴですね。これで「誰も寝てはならぬ」となる。
3行目
tu は sg. 2 nom. で合ってるはず。
こんなすぐに出てくるもんだから接続詞よりも副詞であってほしい。
これで「おお、あなたもだ、姫よ」とかかな。
4行目
語彙を調べてきます。
これ文法表に乗っけてたわ。いっけね。
fredda はそのままで載ってなかったけど、それっぽいのが出てきた。
こいつの sg. f. で語尾が -a になるんで、それじゃないかな。
その次の tua はこの形のままで載ってなかった。sg. 2 nom. の tu に何かくっついた形っぽさはあるんだけど。
ここで名詞が出てくるってことは、tua って形容詞系なのかな?って文法表見てみれば、あったわ。(la) tua で2人称の f. の所有形容詞だ。
これで「お前の冷たい(寒い)部屋の中で」とかになるんかな。
5行目
語彙を調べる。Guardi は文法表とか見ないで「ここら辺怪しいんじゃねっかな〜」と思って見つけたのがこいつら。
一応 le stelle は名詞なんじゃないかと睨んで、おそらく guardare をメインに考えたいところですが、とりあえず先に stelle を見ておきます。
le が f. pl. の定冠詞だから、「星々」とかになる。まあ日本語的には普通に「星」でいいけど。guardi が動詞であれば「星を見る」とかになっていいですね。じゃあ、これを文法表と照らし合わせてどういう形になるか考えますか。
–are で語尾が –i となるのは
ind. pres. sg. 2
subj. pres. sg. 1, 2, 3
impr. pres. sg. 3
の5箇所。ここから文が後続するから、まだなんとも言えないけど、接続法なんてたいそうなもの使っているイメージはないかな。
6行目
che は主格ないし直接補語の関係代名詞もしくは疑問視 "what" だったな。文の中だから傾向として関係代名詞を考えておけばいいか。
d'amore がものすごく名詞っぽさを出してるけど、tremano が自動詞である以上は che は nom. と考えるのが先決のはず。じゃあ che って誰だってなると言葉に詰まるけど、とりま後ろを見ておこうか。
di が大体 "of" っぽさあったから、tremano d'amore で「愛のために震える」とか訳しておけば良さげ。
7行目
ようやっと文が切れましたね。
これはテキスト読んでるとき普通に最初の方に出てきてたわ。
これは6行目の d'amore と合わせて「愛と希望のために震える」とか訳してあげればいい気がする。
総括
とりあえずここまで出てきた訳を並べてみよう。
guardi は impr. sg. 3 で「姫は星を見ろ」みたいな感じになるんじゃない?「星を見ることによって眠気を払え」みたいな。
che は姫の他に指すものがないから、「愛と希望のために震えている姫よ」とかになりそうな気がする。
形としては実にいい。