【行間を読む】猪木・川合「量子力学I」p. 213 (運動量演算子の指数関数の作用)
キーワード
並行移動演算子
位置の固有状態の移動
該当箇所
また、$${\hat{p}\ket{q}=i\hbar\dfrac{∂}{∂q}\ket{q}}$$より、一般の$${c}$$に対して、
$$
\exp(ic\hat{p})\ket{q}=\exp\left(ic\left(i\hbar\dfrac{∂}{∂q}\right)\right)\ket{q}=\ket{q-\hbar c}
$$
であるが、
疑問点
二つ目の等号。
解説
p. 190 (6.53)と p.191 (6.58)から
$$
\ket{a+q}=\hat{U}(a)\ket{q}=\exp\left(\dfrac{1}{i\hbar}\displaystyle\sum_{i=1}^n{a_i\hat{p}_i}\right)
$$
であることに注意すると、
$$
\exp\left(ic\hat{p}\right)\ket{q}=\exp\left(\dfrac{1}{i\hbar}(-\hbar c\hat{p})\right)\ket{q}=\hat{U}(-\hbar c)\ket{q}=\ket{q-\hbar c}
$$