![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/67568140/rectangle_large_type_2_26cbad14ed49711d8dc20fc5c05e73d2.png?width=1200)
【行間を読む】砂川「理論電磁気学 第3版」p. 117 (極座標系における多価関数の処理)
キーワード
極座標系
多価性
該当箇所
$$
Y(\varphi)=e^{\pm im\varphi}\qquad(8.12)
$$
と書ける。$${Y(\varphi)}$$が$${\varphi}$$の1価関数であるためには
$$
m=0, \pm1, \pm2, \cdots\qquad(8.13)
$$
なる値をとらなくてはならない。
疑問
$${Y}$$が1価関数であることと$${m}$$が整数であることの間の論理。
解説
前ページの図8.2を参考に、物理的・幾何学的描像を考えれば、
$$
Y(\varphi+2\pi)=Y(\varphi)
$$
が求められる(仮にこれが破られれば、同じ位置にあって関数の値が変わることになる)。その条件は
$$
e^{\pm im\varphi\pm2im\pi}=e^{\pm im\varphi}\quad i.e.\quad m\in\mathbb{Z}
$$
である。