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【読書記録】「美と共同体と東大闘争」三島由紀夫・東大全共闘

三島由紀夫の熱烈な読者である友人から借りた。

よくもまあ、こんな高度な話を対談で行うことができる。哲学に振れ過ぎていて私にはその議論のない実をほぼ掴むことはできなかった。これだけの高度抽象的な論議を即興で行うほどの頭脳には恐れ入る。

とはいえ後記にあるように論議はすれ違いが多かったようで、両者ともに不満を漏らしている。それはそうだろう、明らかにコンテクストの異なる者同士が衆目を浴びながら抽象哲学を議論するのだ。発する言葉の意味すらも食い違って、時間や空間という話題にまで広がっていった。結局両者は本当に話したかったことを話せたのだろうかと首を傾げたくもなる。

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