民音アドカレ後記
ゆる民俗学・音楽学ラジオ 非公式 Advent Calendar 2024発起人の低音です。
12月25日をもって、無事終了しました。寄稿してくださった皆様、ありがとうございました!
アドカレ開始までのエトセトラ
2024年6月27日、ゆる民俗学&ゆる音楽学サポーターコミュニティDiscordサーバーに #サポコミュ1周年記念企画&サポコミュ紹介コンテンツを作ろう! チャンネルが作成されました。
本家を見習ってアドベントカレンダーでXデーまでカウントダウンしながらサポコミュのあんな話やこんな話を紹介しようというもの。
なお、サポーターコミュニティは2023/3/9に募集公開、同12日にゆる音楽学ラジオで宣伝されています。
「1年半企画で9月に出しましょう!」という声が出て、その話は下火に。
さらにチャンネル作成者のふーとさんは晩夏にかけて多忙を極め、1年半企画の予定も立ち消えとなりました。
このまま2周年も何事もなく過ぎ去っていきそう。
まずアドベントカレンダーってクリスマスに向けてやってこそやろ。
本家もクリスマスにやってたしな。
当時なぜ書かないんですか?スレで「一日2000字絶対書きたい!」と息巻いていた黒川さんにサボり癖がつき始めた頃だったので、これを機に筆力を上げてもらおう。
そんな思惑も相まって、2024年のアドベントカレンダー決行を決意した次第です。
11月3日にAdventarを立ち上げてから数日は12/24の枠に私が1人だけという寂しい状態が続いており、「意外にみんなやりたくない?」と思ってしまいました。
なぜ書かないんですか?スレの存在もあって、文章を書く人が多い偏見がありましたが、そうでもないのかな?
そこらへんのアドカレみたいに、25日の間に歯抜けがちょこちょこできてしまうんだろうか。
実際はこの疑念は杞憂でしかありませんでした。
「書きたいけど何を書けばいいかわからない」という人が大半だったことをすぐに知ることになります。
ポツポツと白紙に点がつけられるように、少しずつ後半の枠から表が彩られていきました。
11月22日には怒涛のように7枠が確保され、あろうことか本家より先に全ての枠が埋まる事態に。
こうして無事あの12月1日を迎えることになります。
アドカレに現れた新たな民俗
日付変更投稿RTA
「何書けばいいかわかんな〜い」と筆を出し渋っていた方々ですが、一度書くと決めたらストイックな人が多いようで、毎日日付変更直後に掲載されていきました。
新たな民俗の発生を垣間見た気がします。
3日目にはその流れが定着していました。
いいえ、定刻です。しっかり寝てください。
この慣習がいかに難しいものであるかは、発起人の私のアドカレが午前2時に投稿されたことを見れば容易に窺い知ることができます。
1日2000字絶対書きたい!
10/17に黒川さんが「毎日2000字書きたい!」と言って1ヶ月で頓挫したのを背景にか、どの日も2000字を超える大作が投稿されています。
最終日のザイナブさんに至っては、「人工言語作りました!」で完了させる流れだったはずなのに、筆まめな執筆者に押されてテーマ変更しています。
おすすめ記事
20本を超える記事の中でも特に面白かった珠玉の5本をご紹介します。
「もう食べられないよぉ」という活字で満腹なあなたのために、あることないこと書いておいたので、偏食の参考にしてください。
12/9『ジム民俗学』佐藤(よくいる)
文明大国日本に残る肉弾戦士養成所へ潜入し、機械化前の好青年の最期を見届けるルポルタージュ。
なおこの記事から遡ること1年前、佐藤さんは大胸筋に機械化手術を施しAIサポーターを搭載しています。
12/12『音民鯖村という秘境のジャーゴン』灯篭の斧
インパクトファクターが抜群に高く、これより後のアドカレ各所で引用されているキーストーン記事。
この1本を見れば、ゆる民俗学&ゆる音楽学サポーターコミュニティDiscordサーバーの全てがわかります。
音民鯖立ち上げ時期からの最古参として回想録も書いているので、そちらもお楽しみください。
サーバーに入ってすぐ黒川さんに手をつけた話はハラハラしました。
12/17『地方引きこもりメタモンがフッ軽オフ会狂人になるまで』米田
漢文の群書類従全巻読破する地方スーパー店員が片道5時間のカフェへ毎週行く話。
上記灯篭さんの記事を早速引いていますね。
今日も仕事をサボってDiscordの警備に勤しんでくれています。
12/23『ただの小学生が壁になるまで』こまこいぬ
マンガもラーメンも知らなかった純粋無垢な小学生が、悪い大人にカスの嘘を吹き込まれ、陵辱されていく様を眺めることができます。
初老の会合に顔を出した子犬が、歪な可愛がられ方をして野生へ帰れなくなる話を、子犬の視点で描く斬新な一本。
12/25『音民アドカレ最終日-俺のクリスマスと対策』ザイナブ
こまこいぬ 最終進化形。
日がな体を動かし、計算して、音楽を奏で、街を歩く。
誰もがスマホで画一的な娯楽を完結させるこの時代に、センスも達筆も語学力も持ち合わせた、晴耕雨読の文化人の生態を窺い知ることができます。
Acknowledgements
本来アドベントカレンダーは半分も枠が埋まらず、魂を売って関係ない話を許し、結局個々人が脈絡なく勝手気ままに短い文章を投げるだけの文化だったはずです。
私もこれまでそうやって立ち消えになって行ったアドカレを多数見てきました。
そんな粗製濫造のアドカレが多い中、これほど濃密な文章が大量に投稿されるアドカレを作っていただき大変光栄です。
これもひとえにゆる民俗学・ゆる音楽学ラジオというコンテンツの魅力のおかげです。
大変良いものに出会えたと思っています。
寄稿者の皆様、多忙の合間を縫ってこれほどの文章を書いていただきありがとうございました。
また毎日楽しみに見てくださった読者の皆様にも御礼申し上げます。
うちの壁どもが粗相をしていなければ幸いですが、お口に合いましたでしょうか?
また来年と言わず筆まめが文章を上げていくと思うので、今後ともお楽しみに。