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ほしいのは、Googleマップか宝の地図か。ていねいコラム#2


「何のために働いてるんだっけ・・・?」


社会人になって4年目、採用担当になって4年目。
毎日、目の前の学生さんに向き合って一緒に突き進む中で、ふと、自分と向き合ったとき、頭に浮かぶことがありました。

仕事は大変なことも多いけど、充実してる。学生さんの笑顔を見て幸せを感じる瞬間もある。

でも、ときどき、自分の向かってる先がわからなくなって、不安になって。正解なんてないのに「これで合ってるの?誰か教えてーーー!」なんて思って、今の自分の行動や考えに自信を持てなくなってしまうことがあるんです。


もしかすると、これを読んでくださっている社会人の方も、学生さんも、同じようなことを感じられたことがあるかもしれませんね。

今日は、そんな “目的がわからなくなってしまったとき” についてのお話です。

「ていねいコラム」では、ていねい通販で働く採用担当者が、普段大切にしている言葉や考え方を、皆さんに少しずつおすそ分けしていきます!


ーーこうじゃなきゃいけないバイアス

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「何を目指してるのか、わからなくなっちゃって。頑張りたい気持ちはあるけど、何をどう頑張ればいいのか迷走中なんです・・・。」


ある日、仕事で悩んでいたわたしは、勇気を出して上司にこう相談しました。

なぜ勇気が必要だったのか?
それは「そんなもん自分の頭で考えろ!」と怒られそうで怯えていたわけではなく(笑)、何を目指してどう頑張ればいいのかわからない!なんて、社会人として思っちゃいけないと、なぜか心のどこかで思っていたからです。

社会人は、自分の任務や役割を、自分で目標を立てながら、自分で行動し全うしていく。

そうじゃなきゃいけないと思っていたから、「わからないんです!」というこの漠然としたモヤモヤをぶつけてもいいのだろうか・・・と躊躇していたんです。

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でも!一人でモヤモヤしていても進まない!大先輩に聞くしかない!と、半ば諦めモードで吐き出したわたしの言葉に、少しだけ間をあけてから、返ってきた上司の言葉。


「じゃあ、探しに行ったらいいやん!」


・・・。

・・・ど、どこへ?何を?

きっと、この時のわたしは、絵に描いたようにキョトンとした顔だったと思います。笑


そんなわたしの表情を見て、上司は続けて言ってくれました。

「Googleマップみたいに、目的地がハッキリあって、そこへ最短距離で向かう方法もあるけど・・・目的地がわからんのやったら、探したらいいねんで。」


ーーつくる、というより、探す。


あれっ?目的地って、定めなくていいの!?

そんな言葉が頭に浮かんで初めて、わたしは今まで “目的地をつくらないと” と焦っていたことに気が付きました。


・・・いやいやっ、でも!
目的地を作らないと、Googleさんには「目的地を入力してください」って言われるし、

理想の自分とか、ビジョンとか、ゴールとか、そういうものがないと迷子になるんじゃないのかな?だからみんな、目的地を決めてそこに向かっていくのでは?と、現にこうして迷子になってるわたしに向かって、楽しそうな笑顔でこう言ってくれました。

「Googleマップよりも、どこに何があるかわからへん宝の地図を片手に探しに行く方がわくわくせぇへん?」


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ーー宝の地図をもって、自分だけの物語を。

「宝の地図!?その発想はなかったです・・・!」

わたしの上司は、いつもワンピースの主人公 ルフィのように、仲間を信じて熱く突き進む人だけど、ここまでルフィ的思想だとは思わなかったので、目から鱗でした。


「せやろ?宝があると信じて、宝ものを見つけるまでの旅路を楽しんだらいいよ。そこまでの過程に正解はないし、楽しい事ばっかりじゃないかもしれんけど、どれも全部、自分だけの物語になるから。」


これは、未来を描くことが苦手だったわたしにとって、すごく救いになる言葉でした。

自分が向かう先、目的地がわからなくなっても、 “今は旅の途中なんだ!” と思えたら、少しは肩の力が抜けそうな気がします。


「~じゃなきゃいけない」と少し息苦しさを感じていたり、目的地を見失ってしまった方にとって、少しでも自分の未来にわくわくできる言葉になれば、うれしいです。

読んでくださって、ありがとうございました^^


榎本妃世里




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