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仕事が楽しいとは言わないけれど。一生懸命は、きっと楽しい。ていねいコラム#3


「大人って、こんなに笑うんですね!」


以前、就活イベントに登壇したとき、参加してくれていた学生さんに言われた言葉です。

この言葉を聞いてわたしは、すごくうれしかったと同時に、ほんの少しだけ、切ない気持ちになりました。


大人のイメージをポジティブなものに変えられたこと。それはすごくうれしい!だけどやっぱり、大人って「大変そう」「忙しそう」「つまらなそう」そんなイメージがあるのかなぁと思うと、なんだか少し、残念に思います。


ーー大人ってどんなイメージ?


じゃあ、わたし自身は就活生時代「大人」に対しどんなイメージをもっていたかというと・・・

それはもう、キラッキラしたものを想像していました。

どんなものかというと、パリッとしたシャツを着て、首から社員証をぶら下げてて、シュッとしたパンツを履いて、片手にスマホ、片手にコーヒーを持って、少し高めのヒールがある靴をカツカツと鳴らしながら、オフィス街を颯爽と歩いている、そんな感じ。

お仕事系ドラマの影響で作られた見た目だけのイメージですが、自信に溢れていないと颯爽とは歩けないし、疲れるからヒールのある靴なんて履けない・・・と今なら思います。笑


ーー大人になってみて、思うこと。


「大人ってこんなに笑うんですね!」と言ってくれた学生さんも、就活生時代のわたしも、きっとみんな、“身近な大人たち” の一部を見て、自分の中での「大人」に対するイメージを育てていくんだと思います。

それは悪いことではないし、そうなるのが普通なんだろうなとも思います。


ただ、実際に大人になってみて個人的に感じることは、学生の頃とあまり変わりはないし、むしろ学生の頃より青春することだってあるってことです。


仕事ができなくて悔し泣きするし、褒められて嬉しくなったらスキップしちゃうし。かと思えば上司に怒られて自分に幻滅するし、自信をなくすこともしょっちゅうあるけど、居酒屋で仲間と熱く語り合ったら元気が出るし。喜んでもらえたらいいなぁって、学生さんやお客さまのことを考えながら企画する。

わたしの場合は、そんな毎日の、積み重ねです。


「仕事は楽しいですか?」と聞かれたら、「いやいや、めっちゃ大変やで・・・」って即答しちゃうけど、積み重ねていった先でふと振り返って「あのとき一生懸命だったなぁ」と思えたらそれは、「楽しい」ってことなのかもしれないなと思います。


キラキラしてるだけじゃない部分も、大変でしんどいことばかりじゃない部分も、全部ひっくるめて「一生懸命は楽しいよ!」って笑える大人でありたい、伝えていきたいと願って、このnoteを残しておきます。


読んでくださって、ありがとうございました^^


榎本妃世里






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