「与えてもらった愛は、愛で返します。」株式会社サイバーエージェント 田中淳さん
ライターのYuriです。今日は、普段ていねい通販のWEBチームと一緒に働いてくださっているサイバーエージェントの田中淳さんを取材しました。WEBチームと共にていねい通販を盛り上げるアンバサダーのような存在として、多くの人から愛されている田中さんに、入社当時のお話から、ていねい通販との出会い、思いまでお聞きしました。
田中 淳 / たなか じゅん
1984年生まれ、兵庫県出身。2008年4月、株式会社サイバーエージェントに新卒入社。インターネット広告事業本部で従事し、翌年からAmeba事業本部にて、代理店セールスや広告運用など様々な業務を担当。2017年11月から西日本事業部へ異動となり、ていねい通販の営業担当に。趣味はランニング。
「僕たち」という意識を持つから、愛が大きくなる
ーー田中さん、よろしくお願いします。今日は、田中さんと普段ご一緒にお仕事させていただいている、WEBチームの皆さんにもお越しいただきました!ていねい通販のメンバーから見た田中さんについてお話をお伺いしたいです。
三好:よろしくお願いします!まず田中さんの魅力は「愛」があることですね。ていねい通販という会社を、僕たちメンバー以上に好き。自分たちと同じ目線で好きになってくれてる感覚がありますね。
村尾:その愛を、自分だけで留めておくのではなく、他の人を巻き込み広げてくださるのが本当にありがたいです。
ーー具体的に、どのような部分に「愛」を感じるのですか?
三好:よく一緒にお話をするときに、私たちていねい通販を「御社」や「皆さん」ではなく、「僕たち」と言ってくれるんですよ。日頃の打ち合わせでも「僕たちはもっともっと可能性があるので、これからも頑張っていきましょう!」と強く言ってくれるパートナー企業さんなんて、そうは多くないです。
田中:そうですね。まるで会社の枠を超えたチームという感覚を持っています。
村尾:それ、前回私がお話したことと繋がるかもしれませんね!
三好:しかも、そんな熱い言葉を、一緒にお酒を飲んでリラックスしている時に言ってくださるから、本心なんだろうなと思います(笑)
田中さんは「ていねい通販さんと今後、こういう方向性で一緒にやっていきたい!」というのをサイバーエージェント社内全体を巻き込んでいってくださるので、僕たちがお会いしたことないサイバーエージェントの方でさえ「よく田中からていねい通販さんについて聞いてます」と言ってくださいます。
村尾:そうそう。以前、関わっている沖縄の制作会社さんに田中さんと一緒にご挨拶をしにいく機会があったのですが、私たちよりも事前に訪問して「今日はていねい通販さんが来ますので」と「担当者の村尾さんはこういう人です」「僕が大好きな会社なんです」と、先方のご担当者さんに紹介までしてくださって。スムーズにお話ができるように、先に場を温めてくださって、ありがとうございます。
田中:いやぁ、そんな。僕はただ、皆さんのことが大好きなだけですよ!(笑)
自分「だからこそ」できることで、組織を明るく
ーーすでに、ていねい通販への思いが伝わるエピソードが盛り沢山で聞きたいことがたくさんありますが・・・そもそも、そんな田中さんがサイバーエージェントさんに入社した経緯が気になります。
当時、インターネット広告がこれから盛り上がっていくというタイミングだったので、自分のパーソナリティを生かせたり、アイデア力を発揮できる仕事がしたいと思い、広告系を志望しました。
実は僕、学生のときにメンズモデルとして雑誌に出させていただいたり、クリエイティブな社会人の方とご一緒させていただく機会があったこともあり、周りの影響も大きく受けていました。ただし、僕自身が凄いのではなく、純粋な憧れで入った業界なので、最初は挫折だらけでしたね(笑)
ーーどんな挫折があったのですか?
例えば、一緒に入ってくる80名の同期の存在がかっこよく見えて、とても落ち込みました。起業経験がある同期も多いし、彼らは入社時研修のメモ取りも、普通のノートじゃなくてPC。僕なんて、ExcelやPowerPointすらも当時は触ったことがなくて。
どうにか熱意で入社したものの、心の底では「俺とこの人たちは、根本的に違うんや」と殻に閉じこもっちゃいました。ただ、それでは追いつけないと思ったので、どうにかしてその後少しずつその殻を壊していったのですが。
ーー何かのきっかけがあったのですか?
3~4年目の出来事でしょうか。これから会社として利益をより出していこうというフェーズだったんですが、まだ経験が浅い僕は何も会社のためにできていないなと力不足を感じていたんです。
それで当時、毎朝やっていた朝会の場を活用して、新しい取り組みを始めました。当時は、営業として数字のプレッシャーがひとりひとりに対して大きく、みんなすごい暗かったんですけど、「みんなが元気になれるようなことを」と思い、ある日突然、朝会にコスプレで登場したんです。
ーーえっ!コスプレ。
突然すぎて、最初は驚かれたのですが、そうやってみんなを笑わせていると「お前それ、面白いな!」と僕の評判が事業部内に広まりました。サイバーエージェントには、会社全体を盛り上げながら働こうと社内活動を積極的に行う良い文化があるので、やって良かったですね。職場の空気が明るくなりました。
△ 右奥が田中さんだそうです!(笑)
ーー「自分ができることをする」って凄く大事ですよね。
入社期間が短いと、組織のためにできることなんて少ないと思いがちですが、みんなが今やってなくて、自分がやったら少し良くなることを本気で思って本気でやってたら、それが人に伝播する瞬間があるのだなと思いました。
一番辛かった時期、人の温かさがじんわりと沁みた
ーーもともとは東京で働かれていたとのことですが、関西の企業であるていねい通販とはどこで出会ったのでしょうか?
10年間東京で頑張った後にご縁があり、生まれ育った関西に転勤で戻ってきた時ですね。前任の担当者の引継ぎで、初めてていねい通販さんを知りました。最初の感想は、こんなにも人に関心をもって、優しくしてくださるパートナー会社さんがあるんだ!とすごい感動してしまって。
ーーなるほど、具体的に詳しく教えていただけますか?
先ほどの話にも繋がるのですが、入社から東京での10年間はとにかく成果を上げなければと焦っていたので、最初にていねい通販に出会った時は、転勤もあり、特に一番大変な時期でした。体調を壊したりしたときに、「この仕事は後でいいので、まず田中さん、体調治してくださいね」と言ってくれて・・・。言葉にすると普通に聞こえますが、当時の僕にとっては凄く嬉しくて。この人たちに、絶対喜んでもらう仕事がしたいと思いました。
愛を与えてくれたから、そのまま愛で返したい
ーー田中さんがそこまで思ってくださるのは何故でしょうか。
皆さん、「ていねい通販愛が強い」って言ってくださるんですけど、まず、ていねい通販さんの方から僕に関心を持ってくれて、大切にしてくださったことが大きいです。返報性の法則っていうんですかね。相手に好きって言われたら、自分まで好きになることってありませんか?
ーーありますね!
それです。去年、ていねい通販さんの社員食堂で、ていねい通販さんと僕らの会社で30人くらいの忘年会をさせてもらったのですが、途中でお手洗いに行ったら、Abemaくん(公式キャラクター)モチーフの「サイバーさんいらっしゃい」と書かれた手紙があって。「こんなとこまでやってくださるの!?」と節々にお心遣いを感じましたね。
△ 会場全体もこんなに華やかに!
ーーそれは嬉しいですね!
僕、ちょっと中二病みたいなところがあって、仕事でもなんでも「愛が大事」だと大真面目に思っているんです(笑)僕は最終的にていねい通販さんの、商品を売るっていうのはもちろんなんですけど、ていねい通販の皆さんが大切にしていることをもっと多くの人に共感してもらえることを日々意識しています。
ーー田中さんが愛を大切にしているのは、昔からですか?
そうですね。僕の家は医者家系で、父も、父の兄も、弟も医者なんです。その中で、自分は医者にはならなかったので、代わりに親に関心をもってもらいたい、愛されたいと思っていた原体験があります。
改めて人を愛すことが大切だなと感じたきっかけは、今の私の上長からのひとこと。数年前、会社の慰安旅行の時にふと「TJ(田中)はいつも人を愛しているから、周りからも愛されているんだよな。」と言ってもらって。
ーー「愛されたい」と悩む方は少なくないですよね。でも途中で、自分から愛すことを諦めてしまう方もいるのではと思います。
愛されたいなら、まず人を愛すことだと僕は思います。ていねい通販さんと一緒にいることによって、やさしくなれるというか、まさに「日常におかずが一品増える」という感覚を受けます。
続けていくことで、必ず繋がる”点と点”があるんです
ーー愛情深い田中さんは、忙しいながらもとても幸せそうに働いているように外からは見えますが、ここに至るまでの日々は大変だったと思います。入社当時の自分や、挫折しかけた時の自分に、今の自分からメッセージを送るとしたらなんと言いますか?
一つあげるとしたら「続けなさい」ですかね。最初は「この仕事、やる必要あるのかな」と思える仕事も、気づけば後々、何かに繋がるじゃないですか。入社当時の苦労は、後々自分を後押しすることに繋がってたんだなって思えたきっかけが、ていねい通販さんとの出会いです。
あとは・・・趣味でランニングをしているのですが、これは大阪の副統括に影響を受けていて。継続して走り続ける事で、走れる距離が徐々に伸びていって、5キロ走るのが精一杯だったのが、一年後のフルマラソンを走れるようになったりしました。ランニングを通して、続ける事の大切さを体感できたのも大きいです(笑)
ーーつまりは「そのままのお前を信じていけ」ということに繋がりますね。
サイバーエージェントさんは、インターネット広告の最前線で、常に最先端を追いかける企業というイメージを抱いていました。でも、田中さんを見ていると、その裏側では泥臭く頑張っている社員さんが多いのかなという印象を受けました。
はい。サイバーエージェントはキラキラした企業イメージがあると思うのですが、大阪支社は特にみんな泥臭いですよ。仕事が上手くいかなくてしんどそうな人がいたら、声かけて飲みに行くとか。義理人情を大切にしている先輩にもたくさん出会ってきました。
△ 大阪支社の皆さん
大阪支社は、会社として存続できるかできないかという時期も実はあったのですが、その時にていねい通販さんと出会ったことで、大阪支社の事業部が成長した歴史もあります。
ーーどのような歴史があったのですか?
ていねい通販の古賀社長は「仲間を大切にする」、「人の成長を諦めない」とか、そういう思いやりのある思想を持っているので、大阪支社はその思想にかなり影響を受けました。
営業所の統括と副統括の先輩においては、去年少しずつていねい通販さんとの仕事で成果が出始めたときでも「俺たちがていねいさんから与えてもらったもんはこんなもんじゃない。もっと頑張ろう」と言ってくれて、熱さと情を感じました。支社長も、誰よりもていねい通販さんから恩を感じてるし、ていねいさんから学んだものをみんなに伝えているんです。まるで「ペイフォワード」だなぁって。
※ペイフォワード・・・ある人物から受けた親切を、また別の人物への新しい親切でつないでいくことを意味する言葉。
ーー田中さんが、今頑張っている後輩や若手の皆さんに伝えたいことはなんですか?
仕事では時にしんどいこともありますが、それも含めてお仕事ということですかね。新卒メンバーが頑張ってる姿を見たら、いつも勇気をもらうので、苦しむことも含めて、美しいと思います。自分も社会人生活の初めは特にすんなりいかなかったタイプなんで、人の痛みをわかってあげられる人でいたいなと思います。
ーー田中さん、ありがとうございました!
誰かから愛を貰うからこそ、また自分も誰かを愛し、大切にしたくなる。という田中さん。そんな強い気持ちを胸に、地道に仕事を続けて成果を出し、周りの人々までも勇気づけていく姿は、今、もがいている方にとって、大きな希望に満ち溢れているのではないでしょうか。好きなものを好きと思える気持ちが根底にあれば、何かに本気になれたり、諦めずにいられるんですね。
次回もお楽しみに!
取材・文/川口 ゆり(Twitter)
編集・撮影/榎本 妃世里(Twitter)
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