語りたい「好き」、語りたくない「好き」。
「やだーー!今年はやりたくないーーー!去年大変だったんだもんもうーーーー!!」
今年はあれ、やるの?と訊かれたので、悶絶のたうち回り。
のたうち回ろうとしたけどシングルベッドなので、左右に半回転止まり。
壁際に寄って逃げてたおねーちゃんに、3往復目で止められた。
「期限守れなかったもんねー」
「他のアドベントカレンダーにも間に合わなかったもんねー」
「順番通りにも書いてなかったよねー」
ほっぺたを突っつかれながら、粛々と昨年の失態を責められる。
昨年末忙しかったのは否めないが、そうは言っても準備をしていたら毎日更新できていたはず。結果できなかったのであの始末。
リベンジできる気もしないので、今年はチャレンジせずにゆっくり12月を過ごそうと思っていた。その分の時間をおねーちゃんと過ごすのもいいかなって。
「でもほらー、求められてるよ?」
すいすいとタイムラインを流し見しながら、いくつかのツイートを見せてくる。
みんならぶらぶ姉弟エピソードが好きらしい。
当のおねーちゃんも、結構楽しんではいたけど…
書ききれる気しないんだよなーー…
「それとも、もう書くこと無くなっちゃったのかなー?」
などと、ニヤニヤしながら煽られる。
そんなわけない、際限無しに書いていいなら30日分なんてすぐだ。すぐなんだけど。
…あんまり喋りたくない話とか、わざわざ言いたくない気持ちとかいろいろあるじゃん。そういうのは、
「照れるし、恥ずかしいし、大事にしときたいし。」
と、面と向かってそれを言うのも恥ずかしいので顔を背けてから答えたら、後ろからおねーちゃんに抱きつかれた。
あー、これたぶんさっきと違う感じでニヤニヤしてんな。
「うんうん、そうだね!あんな風に綴ってくれる『好き』は、ほんのひとかけらだもんね!2人だけのものにしときたいこともいっぱいあるもんね!」
これもさっきとは違う、嬉しがりのほっぺたつんつん。
感情がすぐ表に出るところがかわいい。
「まあでも、1ヶ月フルフルとは言わないくらいにちょっとくらいやったら?てーくんも、楽しくなかったわけじゃないでしょ?」
「まあ文字数気にせずに連ねるのもたまにはねー、いいけど……」
「じゃあ決まり!カレンダー作っちゃおーっと。」
「あちょっとTwitter連携するときは連携先見せてって言ってるでしょ」
などなどしているうちにカレンダーができてしまったので、今年もやります。
ただし今年は書ける範囲で、書いては出し書いては出ししていくので、虫食い上等。
飛び入り参加も大歓迎です。「あなたのおねーちゃん」の話や、「ただただ仲いい姉弟」の話とか。
初日と最終日以外、いくつ書けるかな?
一仕事終わった!と満足げなおねーちゃんが寝ようとしているので撫でておく。
今年もあと1ヶ月か、早いなあ。