小笠原伯爵邸|接客は食事の質を上げる
新宿区 若松河田にある小笠原伯爵邸は、東京都選定歴史的建造物。実際に〝小笠原さん”の邸宅だったらしい。
実は、昨年の秋に結婚式場をキャンセルし(プロデュース会社から一向に打ち合わせ日程の連絡が来ない上に日取りを間違えて認識されていた)、そろそろ新しい式場を見つけなければと重い腰を上げて向かったのが小笠原伯爵邸でした。
試食会前に館内を見学させていただきました。
スパニッシュ様式を取り入れた建築。外壁には太陽や鳥、花々のタイルがちりばめられていました(約1600パーツもあるそうです)。挙式は庭園で行います。
この時点で非の打ち所がない……!と高揚感が凄かったです。
しかし、前回見学に訪れた式場では、試食会でその高揚感が停滞期に入ってしまい(これは……美味しいのか?お洒落だけど美味しいのか?)。となんだかよく分からないまま終わってしまったので、まだ油断はできまい。
何の心配も必要ないくらい美味しい!
生ハムが私の知っている生ハムの味ではない。前菜やメインも驚きが先に来るというよりも、頬張った瞬間に喜びのピークが来る感じ。若者から年配者までどの年代が食べてもきっと美味しい。
お料理に合わせて小笠原伯爵邸オリジナルのワインもいただきましたが、これもまた美味しかったです。お酒のおかげで気分も良くなり、この後はこのままチェックインして寝たい……という気持ちに(宿泊施設はないのに)。
デザートは苺のジェラートにピスタチオのクリームや柚子のジュレが入ったもの。口の中がさっぱりして良い締めくくりと思ったところにコーヒーと一緒にやって来るワゴン。「お腹の許す限りお好きなものを仰ってください」と……。昨今の映える料理などどうでも良い、美味しけりゃ何でも良い!と最後まで高揚感を保ち、食事を終えました。
そして食事中に終始感激していたのがホールスタッフの接客。こちらまで背筋がしゃんと伸びてしまうような綺麗な姿勢に物腰柔らかな態度。詰めすぎない距離感で絶妙な長さの小話を挟んでくる……。これがミシュラン一つ星の接客……食事の質を上げる接客ってあるんですね。
普段ははま寿司に行くだけで美味しい、サイコー!という気持ちになれるのですが、この日は比べ物にならないくらい最高な食事をいただきました(はま寿司も好きだよ)。ごちそうさまでした。
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