コメント_2019-08-20_151053

延辺が中国初の少数民族による自治州になったワケ

延辺朝鮮族自治州が自治区(52年9月)を経て今の州になったのは1955年の12月なんですが、じゃあなんで延辺が中国初の少数民族による自治州になったのかという話はあまり知る機会がないので、朝鮮族の人たちに聞いた話でまずはざ~っくりとまとめてみます。

具体的な年代とかは難しくなるし、ちょっと前後してる内容もあるかもしれませんが私もまだ勉強中なので間違えている箇所は都度修正するかもしれませんが。

はい、まずこの地域はいわゆる満州と呼ばれていた地域で間島とも呼ばれていた地域です。日本による朝鮮統治時代には独立運動の拠点ともなっていました。

そんなわけで様々な理由で今の東北三省(吉林省、黒龍江省、遼寧省)には多くの朝鮮人が移住していきました。

ここから1945年の朝鮮の解放まで独立運動や各地での闘争で、ある意味、戦闘におけるエリート集団となっていった朝鮮族は、1946年に中国で始まった国共内戦(国民党と共産党の内戦)でもその経験を活かし、部隊を率いるリーダーとして活躍しました。

結果朝鮮族は、最終的には共産党が勝利し1949年に建国された中華人民共和国の成立に大きく寄与することになりました。

またその後も朝鮮族の人々は1950年から始まった朝鮮戦争にも義勇軍や中国人民軍として戦争に参加することで、中国という国において最も寄与した民族のひとつとなったのです。

延辺朝鮮族自治州がなぜ中国初の少数民族による自治州となったのかのお話を、ざ~っくりとでした。

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