言葉のお片付け。
好きなことや日常の一コマをペタペタとnoteに貼り付けるようになって約一ヶ月。私にとって文章を書くことは脳内にあるものに形を与える作業であり、形を与えることで新たな絵を脳内に描く作業であり、つまりそれは「思考」そのものであり、一種の「お片付け」になる。
普段から片付けをしていれば汚くならないはずの部屋も私の手にかかると様相は一変する(よくない意味で)。もはや、部屋が汚くなることは自然の摂理だと諦めている(小学生の頃、通知表に整理整頓が不十分と書かれた人のあたまの中)。中学国語で触れる「諸行無常」な世。万物は絶えず変化し続ける。人が住まない家は朽ちると言われるように、あらゆるつくられたものは秩序から無秩序へと向かう。普段はその流れに身を委ねつつ、時々「人間」らしさを取り戻したかのように無秩序に秩序を与えたくなって一気に片付ける。丁寧に、生きるらしく生きたくなって生活を点検する。その繰り返し。
片付けの最中に出てきた懐かしの本をパラパラとめくるように(片付け下手人間の思考その2)寄り道しながらゆる〜く楽しく綴りたい。押入れにしまうことでとりあえず部屋を片付けたことにするかのように(片付け下手人間の思考その3)、noteという部屋にポイっと頭の中にあるものを移し入れたい。
そんな「お片付け」を始めた時に目的やコンセプトを掲げることはおろか、自己紹介すらしておらず、軸のないふわふわとした記録を続けてきたせいかそろそろ色を出したくなってきた。片付けが進んだら次は部屋のテーマを決めたくなってきたのだ。
この部屋を私にとって居心地良くするためのテーマはたった一つ。「好きなことをほのぼの、時にアツく語る」こと。教えるように書くスタンスは合わず、「こんなことが好き!」、「こんな面白い発見があった!」、「こんな美しいものに出会った!」というスタイルで日常を彩っていくスタイルがどうもしっくりくる。
小説家が物語の進行とともに多様な側面からある人物を描くことで、だんだんと読者の脳内にまとまりのある「人物像」が浮かび上がるように、「好き」と「感動」の寄せ集めを記録することでのんびりまったりキュビズム的に「私と世界の関係」を描けたら...。
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