“振り返るハイライトはあなたとじゃなければ”
ザ・ハイライトのテーマが単に80年代リバイバルではなく、「人との出会いと別れ」が隠れた主題だったの、このライブを作ったひとのパーソナリティが大いに感じられてだいすきだったな〜。
風磨くんは夢を叶える度に、これまで関わってくれた全ての人のことを想うひと。いま目の前にいる人たちだけではなく、もう自分のもとを去ってしまった人たちのことを思い浮かべるひと。そしてその想いは届くはずもないかもしれないけれど、「少し虫がよすぎる気もするけど。」なんて言いながら、それでも少しの希望をのせて言葉を紡ぐひとです。
人生で出会った人のことみんなを心の底から愛しているんだなあ。だから学生時代の友だちに「なんか遠くなったな」って言われたのが寂しくて歌にしちゃうし、小学生の時に仲良くしていた先輩を地元で見つけて声をかけたらよそよそしくされてシュンとしちゃうし、きっと誰も離れてほしくなくて、誰ひとり欠けてほしくなくて、だからいつも精一杯、誰の思いも置いていかないように、どんな人のどんな思いもすくってくれようとするのかなあ、なんてね。
Dreamの歌詞を、「これは全ての人間関係に当てはまることなんじゃないか」と捉えた風磨くんもまた、人生のなかでどうしようもなくやって来る“人との別れ”を誰よりも惜しむ人だなと思った。
だから、ずっと「君と僕にしかないこの野暮なやりとりも 夢みたいに綺麗に消えてok?」で本編が終わっていたこのツアーの最後の最後を、フィル青の“stay together”で締めくくったのは、きっとこの人の、精一杯の祈りだと思った。誰とも離れたくないし、離れてほしくないけれど、ずっと一緒にいられる確証なんてなくて、でも誰のどんな人生も応援したい。だから上手く言葉にできないし、言葉にできないから、せめて歌に願いを込めて、祈るように歌う。たのむ、どうかこのまま…
これまで出会った全ての人、ひとりひとりの“あなた”と共にある。それが風磨くんが、Sexy Zoneが光を当てるハイライトなのかもしれない。