【後悔してる?】周りの反対を押し切って就いた職業
「臨床開発職」という職業はご存知ですか?
研究者たちが開発した薬候補である化合物が
・本当に安全かな?
・本当に効くかな?
ということを調べるために実際の患者さんに使用してもらう過程を「臨床試験」といいます。
その臨床試験の手順を考えたり、上手くいくようサポートしたり、臨床データをまとめて国に申請したり…という創薬の最終段階を担うのが、臨床開発です。
私はこの仕事をかれこれ、10年以上続けています。
なぜこの仕事を選んだか?というと、
「世界の中心で愛を叫ぶ」というドラマで
病気の女の子のお父さんが「明日、特効薬ができるかもしれないから。」と、最後まで治る希望を捨てなかった姿を見て、
「あっ確かに!特効薬があれば治るじゃ〜ん。」
と、素直で純粋な女の子であった当時中学3年生のワタシは、薬の開発に関わる仕事をしたいと思い、理系大学を目指しました。
時は流れ、無事理系大学に入学し
大学院1年の冬⛄️就活スタート⛄️
社会の荒波を知り、会社に祈られ、祈られ、祈られ続け
やっと出た内定は
・メジャーではない会社の臨床開発職
・全国だれでも知っている食品会社の研究職
ワタシは、試験管をカチャカチャしながら、
薬を化合物から作り上げる研究者になりたくて
大学院行ったのですが、
出た内定が、
なんか両方とも微妙に違う…。
親はね、食品会社をめちゃくちゃ推してきました。
ワタシもかなり悩みました。
意見を聞けば、誰もが「食品会社の研究職」を推してきました。
なんて思いながら、ある人物にも意見を聞いてみました。
ある人物とは
夫です。
(当時はまだ夫ではなかったですが)
彼が、唯一「臨床開発職」を推してくれました。
素直で純粋な女子大学院生であったワタシは、大好きな人が「臨床開発職」を推してきたので
🌈臨床開発職に就職
就職して十数年の間
大変すぎて、マジで後悔してます。
しかし
自分の子どもを小児科へ連れて行き、
処方された薬が、
「あっ、あの時の薬!!」となったときや
仲の良いママ友さんが服用していた薬が、
「あっあの時の薬!」となったとき
私は、この仕事を通じて自分の大切な人達を守っているのだと感じます。
自分の仕事で誰かの健康をサポートできる。
この薬を待っている誰かがいる。
そう思いながら、日々仕事しています。
あの時、背中を推してくれた夫と
なにより、この道に進むことを決めた自分に感謝です。