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剣道の筋力トレーニング④ 肩甲骨

前回正面素振りの性質を語りました。正面素振りは途中で剣先を止めるため、重心を後ろに引っ張る形で姿勢を戻そうとする。それによって主に頚椎・胸椎の筋力トレーニングになると語りました。

今回は肩回りのトレーニングと肩で最も重要な部分である肩甲骨周りのトレーニングとストレッチを紹介していきたいと思います。

運動とは「骨についている筋肉を使って、関節を動かす」です。肩甲骨についている筋肉を使って肩関節を動かすことで打突・素振りの行動原理となります。意識として動かす部分は肩関節になります。人の身体って、肩甲骨ー肩関節ー腕という風につながっているわけです。一般人の場合、つい腕だけで振りかぶって打突しがちなのですが、現代人は肩甲骨が基本的にカチカチなので、動かなかったりするんです。そしたら、それと連動して肩関節が動かないので、上腕も動かないという連動性で出来ているわけです。しかし、肩甲骨をぐにゃぐにゃに柔らかくして、おけば肩関節もそれにおうじて自由に動くことができるし、そうすれば腕に力が伝わりやすくなるという原理になっております。難しいですよね。読み流して結構でございます。上下素振りっていうのは、この肩甲骨の上方下方回旋・挙上制下の動きを柔軟にするための運動の一環だと考えております。

肩甲骨は、「内転外転・上方回旋下方回旋・挙上下制」6方向にぐりぐりうごくんですが、こんなに動く骨って人間の身体の部位でも珍しくて、四足歩行動物時代から超重要な箇所。肩甲骨は肩関節を支点だとすると、腕と繋がっており、腕の運動とは、「肩甲骨周りの筋肉を使って、肩関節を動かす」といっても過言ではなく。剣道でいう所の内転外転剣辺りが小さく速い打突でいう所の勢いをつけるための動作であり、竹刀の打突にも勿論影響します。

というわけで、肩のトレーニングは「上下素振り・正面素振り」でOKです。

上下素振り・正面素振り満足いくまでやったら、肩甲骨のストレッチにはいります。先述したとおり、筋力トレーニング+ストレッチで筋肉を柔らかくしていきますよ

フェニックス

肩甲骨の上方回旋・下方回旋の動きをスムーズに行うために、肩甲骨を外回り内回りさせていきます。筋肉を伸ばしていきます。菱形筋群・僧帽筋・前鋸筋をほぐしていきます。慣れてきたら掌を外に向けたまま外側で腕を交差したらなおききます。

エレファント

特に内転外転動作をスムーズにするための2:10~からの動作は必須です。2:50~はマエケン体操です、実は肩甲骨はがしの運動だったわけです。

はい、というわけで、肩甲骨でした。