【ASD?】「6割でいったん見せて」←???
「クリフトンストレングス(旧:ストレングスファインダー)」という強み診断テストをご存知ですか?
私は36資質のうち、1位が「最上志向」でして、なかなか鼻が高かったのですが、要は「完璧主義」のことでした。ASDの人は上位資質に「最上志向」が来る人、多いんじゃないかな?と思ったり。もちろん、ASDじゃなくても「最上志向」の人はたくさんいますし、とてもいい資質です。活かしていきましょう。
また、私の診断結果の解説文の中に「生まれながらにして個人プレーヤー」とありましたが、これもASDの方で共感してくれる人多いのではないでしょうか。
一方で、「100点以外は0点」みたいなところがあり、「たたき台」の概念がよくわかりません。「6割でいったん見せて」とか言う先輩や上司、言いたいことはわかるし気持ちもわかるけど、それはあなたが出来ることなのであなたがやってください。私は、進捗0~20%くらいで試行錯誤していたら、いきなり進捗100%(方向性はさておき完成)になってしまい、自分でもプロセスのどこに60%とか80%があったのかがわかりませんので。
26時間かけた「創業セミナーの課題」
いきなりですが、今年の秋に、自治体の創業セミナーに参加して、最終的に自分で考えたビジネスプランを発表しました。
全4回中、3回目までに「ざっくりした創業計画書を提出(質は問わない、取り組みのチェック)」、4回目までに「ビジネスモデルの発表スライドを作る」という課題がありましたが、それぞれ16時間と10時間かかりました。
もちろん、課題に取りかかる前は持ち前の「見積もりの甘さ」を発揮し、創業計画書の方は「この1枚のシートを埋めればいいんでしょ」と思ってせいぜい3時間の見積もりでしたし、ビジネスモデルの発表スライドの方も、結果的に16時間かけた創業計画書が既にあるので「あとはスライドにするだけじゃん」と思って2時間もかからないと思ってました。
なぜこんなに時間がかかったかというと、まず創業計画書の方は、「創業コンセプト」をしっかり固めない限り、1つ目の欄「創業の動機」すらまともに書けないことが分かりました。あと他の欄でも「商品およびセールスポイント」だったり、「利益計画」も、「創業コンセプト」無しには成り立ちません。
では「創業コンセプト」にどれだけ時間がかかったかというと10時間以上かかりまして、「なぜ創業したいのか」の自己分析~ロジック立てやら、ターゲットとするカテゴリの市場調査やら(すでに存在している事業なのかこれまでにない事業なのか)、また実現性の検討など、「芋づる式で無限に調査することがある」状態に陥りました。むしろ〆切があったおかげで切り上げることができたのではないでしょうか(実際に利益計画はほぼ白紙)。
作業の見積もりと進捗の測り方
ここで問題ですが、作業の「6割」とはいったいどの時点のことだったのでしょうか。また、どの時点でおおよその作業時間の見積もりができたのでしょうか。
まず、作業時間の見積もりですが、作業をしているうちに「この作業を遂行するのに関連調査が必要」になるので、作業時間なんて永遠に不明です。関連調査をしないと作業を進めるための知識がなく進まないので、「いったん関連調査
は置いておく」という選択肢はありません。そしてやろうと思えば、創業計画書作りもビジネスモデルの発表スライド作りもまだまだ作業できます。ということは、「私はこの課題の作業は終わった(10割)」と思っていますが、現時点で6割かもしれないし、まだ2割かもしれません。定義が不足してるのでしょうか?これは。
次に、作業の「6割」がどこだったかについてですが、結局、前述のとおりわかりません。なにか根本的に、私の思考と21世紀の世間の尺度が異なっているのだと思います。
よって、問いの答えは迷宮入りとします。
おわりに
私の場合は、「完璧であるべきだ」とか、「100点のものしか作りたくない」と思ってるわけじゃないつもりですが、うーん…プロセスの全体から個々の作業を見通す、みたいなのが難しいのかなあと思います。
⑩までの作業があるとき、①の作業から②の作業に進むためには、結局①の作業を100%終わらせないと②の作業に入れないというか、②の作業が「見えない」感じがします。
かといって、いまやっている作業の全体像(なにが最終目的なのか?なにを達成するためのどこの作業なのか?)がわからないまま、「ただ◯◯をしてください」もできません。つまり、①→②の作業だけ渡されても困り、⑩までの作業(全体像)も必要なのです。
こんな私がどういう場で活躍できるかなと考えたら、やっぱりざっくり動ける人と協力するチーム戦かなと思いますが、「生まれながらにして個人プレーヤー」の私には詰みです。おわり。