両親の話1

数年前、私の知り合いが自分のお父さんの半生を本にした。
その話を聞いたとき、なんて親孝行なのだろうと思った。

私の父が癌の闘病中だったこともあり、父の生きざまを文章として残したいなぁと丁度思っている頃だった。
でも、闘病中の父にインタビューのようなことをしたら、なんだか自分の死期を悟らるような気がして、結局できなかった。

父が亡くなる3か月前、最後の家族旅行に行った。(最後とは私たちは思っていなかったが)
夕飯時に、私はお酒の力も借りて(父はもう飲めなくなっていたが)
今までちゃんと聞いたことがなかった、私が産まれる以前の父の話を聞いてみた。

父は水を得た魚の様に、昔の話をしてくれた。
44年一緒に生きて来て、初めて知った話も多く、お父さんってすごいなぁっと改めて感動する話が聞けた。

だけど、お酒を飲んでいた私は、その内容を確実には覚えていない。そんな自分をどつきたい。

先ほど、最後の家族旅行を「私たちは最後とは思っていなかった」と書いたが、おそらく父は分かっていた。
あんなにきつかったのに、私たちの事を想って旅行に付き合ってくれていたんだなぁと今は分かる。ありがとうお父さん。



何がいいたいかと言うと、私は(うろ覚えな部分はあるけれど)
父と母のことをnoteに書いていきたいと思ったんです。

私の物語は人様に読んでもらえるほど頑張っている物語ではないけれど、
私の両親の事は誰かに知ってもらいたいって思うくらい頑張った人生だと思うから。
そして、日々徐々に薄れていく両親の記憶を記録していかねばとも思いました。
もう本人に話を聞けないし、自分も記憶力がどんどん低下しているからなおさら。
これから、少しずつ両親の事を書いていきますね。


ちなみに
なんだか一番最初に投稿した文章が「である」調だったので、何となくずっとその調子で書いていたのですが、自分らしくないので今後は「ですます」調も混ざると思います!
変な宣言ですみません(笑)





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