1人温泉

昨日の投稿に宣言した通り
温泉に行ってきた。

私の住んでいる場所から車で15分ほどの場所にある
この温泉施設は、
無料送迎バスがあるので、1人でよく利用している。

私が好きな入浴法は温冷交代浴。
読んでそのままの意味で
温かいお湯と水風呂を交互に入るもの。
水風呂の後は必ず休憩を挟むようにしているのだが
血管がじわじわと開いていき、
とてつもない幸福感に満たされる。
いわゆる「整う」である。
コツは水風呂に長く入ること。
※心臓に悪そうなので、注意が必要

温泉に浸かっている間、整っている瞬間、
自分と繋がっているなぁと感じる。
自分が生きていることの喜びというか
心の中から自然と「ありがとう」という言葉が出てくる。

これは何なのか突き詰めると、
「気持ちいい」ってことではないだろうか。
「気持ちいい」ってかなり使う言葉ではあるけれど、
すごく軽々しく使っていたけれど、
実はすごく深い言葉なのかもしれない。
毎日、自分が「気持ちいい」と思う瞬間を丁寧に探していけば
自分と繋がれるのかもしれない。

私は自分が自分と繋がっていないと感じることが多々ある。
毎日遅くまで働いているけど
いつまでこの生活が続くんだろうって思うし、
できるだけ人と摩擦が起きないように
自分の気持ちを隠しながら、自分自身は疲弊している。
私は自分と繋がりたいけれど、
毎日見失っている。


気持ちいいと言えば
アテネ五輪の時に北島康介選手が言った
「超気持ちいい〜」を思い出す。
自分が目指す場所のために、私たちには想像のできない
いろんなことがあったと思う。
愚直に、自分が思い描く目標に向かっていくことは
なかなかできないことだと思う。


映画のかもめ食堂が大好きで、何度も見返している。
一番最後のシーン
たくさんのお客さんが幸せそうに食事をしているところを
サチエがキッチンから見ているシーンがすごく好き。
サチエが思い描いていた景色が現実になった瞬間
幸せそうに見つめている彼女は何を思ったのだろう。

サチエはそこに至るまで、
がむしゃらに頑張ったというわけではなく
自分の生活をただただ丁寧に、過ごしていた。
規則正しく、健康的に、愛情を込めて料理を作る。
その日常が何とも美しく、
見ていると何だか私が「気持ちいい」のである。


温泉に浸かっている、知らないみんなの顔を見ていると
思い思いに自分と繋がっている感じが見て取れる。
日々心身を酷使して、疲れているみんなが
エネルギーを補給するためにやってくる。
とってもいい気が流れているような気がした。

自分のお店もそういう場所であるといいなと思った。


ちなみに私は文章を書いている時
苦しくもあるけど「気持ちよく」もある。
自分と繋がっているからなのかもしれない。





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