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オーディオテクニカのフラッグシップ完全ワイヤレスイヤホンが機能山盛りでヤバい。【ATH-TWX9】

どうも、てがーしです。

今回はaudio-technicaの完全ワイヤレスイヤホンATH -TWX9を紹介します。
結論から言うといろいろとヤバい製品になっていて、2022年最高の1台となり得るほどのポテンシャルを感じました。

イヤホン選びに迷っている方はぜひ参考にしてくだされ。


動画

動画視聴はこちら。


外観

色はブラック&カッパーのみで、ケースもイヤホンと同じ配色です。
全体的にプラスチック素材となっていますが、ケース、本体共にマットな質感となっているため、一部を除いて指紋は目立ちません。

カッパーとブラックのコントラスト、細部までこだわり抜かれたデザインも相まって高級感がものすごいです。

イヤホン本体はAirpods Proのようなショートスティック型で、ハウジング中央にはオーディオテクニカのロゴ。
この部分のみツルッとした質感になっているため指紋が目立ちます。

ロゴ部分はタッチセンサーになっている。


スティック部分にはマイクとボタンが備わっています。


ケースもマットな質感となっていて、前面にはオーディオテクニカのロゴとバッテリー関連のインジケーター、背面にはUSB-Cポートがついています。

蓋の閉め心地やLEDの光りかたにまでこだわりを感じる。


内面もマットな質感ですが、イヤホン収納部はツルッとした質感なのでは湿った耳垢は掃除がしにくそうです。

底面は深紫外線を反射させるために鏡面仕上げになっている。


仕様

ワイヤレス充電への対応は嬉しい。


1度除菌をしたら再除菌まで1時間の間を置く仕様。


アプリ

Connectというアプリを使用して各種設定を行えます。

設定項目はボリュームステップ変更、外音コントロール、ヒアスルータイプ切り替え、イコライザー、低遅延モードのON-OFF、操作アクション割当、タッチセンサーの感度調整、音声アシスタント指定、装着検出機能のON-OFF、ガイド音の選択などです。

独自の機能を中心に紹介していきます。
まずはボリュームステップについてです。音量の増減幅を16段階〜64段階に調整できます。


スマホの音量ボタンによる操作には影響しないので、音量ボタンではざっくり調整、イヤホン側では64段階の微調整といった使い分けができ便利です。

続いて外音コントロールについて。
シーンに合わせたノイズキャンセリングのプリセットを選べます。

飛行機内や電車内など環境に合わせたANCを選べる。


中でも便利なのがOptimizedです。
Optimaizedでは周囲の騒音を分析してノイズキャンセリングを最適化します。
これが結構効果を感じられて良いです。

また、ひと手間をかけて最強のイヤホンを作り上げるような喜びも同時に得られます。

右側のボタンを3回押すことでいつでも分析と最適化を行ってくれるので起動におけるストレスはありませんが、分析から反映までに約20秒かかるのでせっかちなひとには煩わしい機能かもしれません。

同じく外音コントロール設定で、個人の耳を測定しノイキャンを最適化するパーソナライズも行えます。

パーソナライズのありなしでノイキャンの効果も変わってくるので、購入後はまっさきにパーソナライズすることをおすすめします。


通話品質

通話品質について、録音してみましたので画像をタップしてお聴きください。

 

ノイキャン・風切り音

ノイズキャンセリングについて、工事現場の音を再生してWF -1000XM4、Air pods proと聴き比べました。

結果、TWX9は全音域をしっかりカットしてくれ、Airpods Pro 以上のパフォーマンスを発揮してくれました。

WF-1000XM4には高音域の処理がわずかに及びませんでしたが、ノイズアイソレーションイヤーピースに付け替えると同等のパワーになりました。

純正イヤーピースでの強さは10点満点中の9.5点、遮音性の高いイヤーピースと組み合わせると10点といったところです。

また、WF-1000XM4との違いとして、耳が真空状態のような独特な感覚になるので、それが苦手な方は注意が必要かもしれません。


外音取り込み機能

外音取り込みの品質はそんなに高くありません。

Airpods Proを10点としたところの7点といったところでしょうか。
膜が何枚か被さったような不自然で不明瞭な取り込み音になっています。
野外では隣の人と会話をすることも難しい品質でした。

ただ、ボタンを2回押すことで起動するクイックヒアスルーでは人の声にフォーカスした外音取り込みが使えるので、一応イヤホンをつけたままでの会話は可能です。

むしろ外音取り込みを使うのであればクイックヒアスルーを使ったほうが良い場面がほとんどなので、外音取り込み機能を搭載している意味があまりないように感じました。

2万円台で買えるWF-1000XM4や先日レビューしたPixel Buds Proのほうが品質は上なので、価格相応の品質を期待している方はがっかりすると思います。


操作性

タップ操作とボタン操作のハイブリッド式になっています。

操作項目は画像の通り。


カスタマイズ性はそこまで高くなく、プリセットから操作パターンを選ぶ形式です。

操作パターンを選べるのは片側のイヤホンのみ。


僕の場合は、左側に再生コントロールと音量調整、
右側に外音コントロールとボイスアシスタントを設定しています。

表示されている内容は全てイヤホン単体で操作可能。

初めの内はタップとボタンの操作に戸惑いましたが、慣れれば非常に快適になりました。


フィット感

フィット感はまあまあといったところです。
僕の場合は付属のイヤーピースが合わず、痛みが生じたのでイヤーピースは付け替えています。

イヤーピースは12ペア付属。


付属のイヤーピースでは軸が短いのでイヤホンを奥まで差し込まなければならず、耳の穴が押し広げられます。
僕の場合は軸の長いLongを装着しても耳が広げられて痛かったので、耳が小さい人は同様の症状に悩まされると思います。

他社のイヤーピースと比較すると軸と笠が短いのがわかる。


Sonyのノイズアイソレーションイヤーピースに付け替えてから痛みは感じず遮音性も向上したので、気になる方は下記バナーよりイヤーピースもチェックしてみてください。



また、運動時のフィット感について純正のイヤーピースで検証をしてみました。

 結果としては外れることはなく、快適に音楽を楽しむことができました。
装着時の痛みさえクリアできれば、運動用としても十分使用できそうです。


音質

音質については結構良いです。
AptX Adaptiveに対応しているので低遅延高音質で音楽を楽しことができます。

音はクール寄りで1音1音の輪郭が捉えやすく、また低域も控えめなので繊細な表現が得意な印象を受けました。

デフォルトの設定ではやや迫力に欠けますが、イコライザーで低音を強調すれば迫力のある音質に変化させることもできます。

イコライザーは5バンドあり、オリジナルの設定も複数保存しておけるので、使い勝手はかなりいいです。

イコライザーの実際の画面。


音質が元々フラットに近いことからいろんな音に変更できるので、ほとんどの人がお気に入りの設定を見つけられると思います。

また、どう調整したらいいのか分からないという人にも音質のプリセットが用意されているので、初心者でも音の変化を楽しめます。

5つのプリセットと自分でカスタマイズしたEQを選べる。


気になった点

気になった点は4つあります。

まず1点目はバグについてです。
僕が1週間使用した中で発見したバグは以下の画像の通り。


どれもソフトウェアのアップデートで改善できる内容なので希望は持てますが、未完成のまま発売した感は否めないので残念です。

2点目はバッテリー持ちについてです。
ケース込みで24時間以上のバッテリー持ちが主流となっている中、TWX9はケース込みで18.5時間しか持ちません。

個人的には除菌機能に恩恵を感じなかったので、これをオフにしてバッテリーを伸ばせたらいいのにと思いました。

3点目は外音取り込みについてです。
正直外音取り込みの品質は微妙です。

ノイズキャンセリングを利用して自分の声のこもりを抑制するオクルージョン機能などは面白いと思いましたが、実際使う分にはメリットは感じなかったです。

個人的には独自の機能を搭載する前にしっかりと外音取り込み機能を使える品質にしてほしかったと思いました。

4点目は風切り音についてです。
ノイズキャンセリングをオンにすると風切り音をかなり拾ってしまいます。

どれだけノイキャンが優秀でも風の音を拾ってしまっては音楽を楽しめないので、風切り音低減モードを搭載してほしかったなと思いました。


良かった点

良かった点を4つ紹介していきます。

まずはアプリについて。
ここまで多くの機能を揃えたワイヤレスイヤホンはなかなか無いと思います。

特に音量の増減幅を変えられるボリュームステップ調整機能や、タッチセンサーの感度調整などは操作ストレスを軽減してくれるので、便利でした。

タッチ感度を調整することで、誤操作を格段に減らせる。


2点目はデザインです。
もうデザインのために買っても良いんじゃないかというくらい、本機のデザインは洗練されています。

特にケースの完成度が凄まじくて、近未来的なフォルムと高輝度LEDインジケーターが所有欲を満たしてくれます。


見た目にここまで力を入れているイヤホンは他にないので、気になる方は是非店頭でパカパカさせてもらってください。
絶対に欲しくなるはずです。

3点目はノイズキャンセリングについてです。
遮音性の高いイヤーピースをつけると現行最高クラスのノイズキャンセリングとなり、甲高いノイズ以外はほとんど消し去ってくれます。

Airpods Proで満足している人もビックリするノイキャンになっていると思いますので、是非購入してパーソナライズをした上で体感してみてほしいです。

4点目は音質について。
デフォルトではやや低音は弱いもののフラットに近い音質です。
元がフラットなだけに、ジャンルや人を選ばず、またカスタマイズも楽しいので、是非いろんな人に手に取ってもらいたいと思いました。


まとめ

外音取り込み機能や、風切り音、バグやバッテリー持ちなど気になる点が目立ちました。
ただ、個人的にはそれらも気にならないくらい音質とデザインが良かったです。

価格はAmazonで税込み¥33,000と高めですが、これでもかというほど機能が詰まっていて割安感すら感じました。
少しでも気になるなら買って損なしの製品だと思いましたので、物欲が湧いた方はぜひ下のバナーより購入してみてください。

※購入リンクはAmazonアソシエイトリンクを使用しています。


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