【エッセイ】今日はだらしない日
本日夜、某企業がニューイヤー駅伝の優勝旗を紛失するという、あってはならない失態について謝罪するニュースが流れていたが、我が家でもあってはならない失態が起こっていた。
「注文したはずの荷物が何時になっても届かない。」
母が苛立っていた。三日前に届くはずの荷物なのだ。昨日母は不在票に連絡するとドライバーは
「すみません、荷物が多くて…後程電話します。」
と言い残し、返信も無いし、こちらからもう一度電話をかけても応答が無い。母は次にコールセンターに連絡すると
「確認し、折り返し連絡します。」
と言って、連絡して来ない。これはもしやと思い、再度コールセンターに連絡して
「もしかして荷物なくしたんじゃないでしょうね?」
と、母は問い詰める。すると、
「すみません、実は荷物が見つからなくて…」
悪い予感は的中しやすいから困る。
「こちらで調査していますので、またこちらの方から連絡致します。」
最早折り返し連絡すら信用が無い。信用が無いが、こちらも待つしか無い。
それから今日になってから配達員から連絡があった。
「すみません、見つかりました!いつ頃配達しましょう?」
母は夕方六時に配達する様にお願いした。まあ、見つかって何よりである。だが、家族の誰も指定した時間に配達する事は信用していなかった。
そして夕方七時に配達員はやって来た。父も帰宅しており、配達員に対しカンカンになって怒っていた。
同日にあってはならないだらしない事が立て続けに起こる珍現象に見舞われたのが小説より奇なりだな、と思った。それとも世の中こんなもんか。
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