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【エッセイ】通勤ハートブレイク

千葉県住まいである私が通勤時に使う総武・横須賀線は朝の通勤ラッシュが東京駅から品川駅の間で緩和され、やっとこさ座ることが出来る。

でも。例えば東京駅で座れたとする。その後電車が品川駅に着いた時、さらに座席が空いていることに隣に座っていた乗客が気づく。そして一目散に新しく広々とした座席に隣の乗客が移動する。

私はその人の名前や年齢そして何の仕事をしているか知らないし興味は全く無いけど、あの行動をやられると何故か傷ついてしまう。たまたま電車で隣同士になっただけだし、もう顔すら思い出せない人達なのに何故私はハートブレイクしているんだろう?特に女性だともっと傷つくのは何なんだろう?最近結構な頻度で出社してるだけあって、結構な頻度で朝にハートブレイクしている。頭の中ではちゃんと「あっちの方が空いているから移しているのね。」と理解しているんだけど、もう一人のイケてない私が「もしかして私臭かった?」と謎の心配をしているのかもしれない。毎日お風呂入ってるんだけどなあ。ちなみに今日は隣の人とほぼ同時タイミングで座ったその瞬間に移動された。悲しい。ただ、急に隣の席の客が他の席に移動するだけの行為に反射的に私の体が拒否反応しているような気もする。

でも。今度は自分自身がその行為をやってみたらどうだろう?本来傷つく方がおかしい訳だし。いや、多分できないんだろうな。いつもは鈍感なのに、こういうどうでも良い所で他人を気にしだしてしまうからどうでも良いことで傷つくんだろうな。もっと他人に対して鈍感になりたい。

こんな事を考えながら、最近の朝はJKやオッサン関わらず有象無象にハートブレイクして仕事に向かうのが日課です。

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てふなむのエッセイノート
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