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身体もこころも食べたものでしか出来てない
土曜日にチョコレートケーキとアイスクリームとピクルスとチーズとサラミとペロペロキャンディとさくらんぼパイ、ソーセージ、カップケーキ、それからスイカ…を食べたはらぺこあおむし。
エリック・カールが切り絵で作ったはらぺこあおむしが最後に綺麗な蝶になるわけだが、
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![](https://assets.st-note.com/img/1663167465832-xp6y4HCo0v.png)
この蝶の羽はぜんぶ、今まであおむしが食べたものの切り絵で作られているそう!
数や曜日の概念、あおむしの生態に触れるだけでなく、深淵に「身体の中がドロドロになって、前とは違う形になったとしても、今までに吸収した食べ物や知恵や経験で自分というものができている」「どんなに形が変わっても、身体もこころも食べたものでしかできていない」というメッセージがあったそう。ポップ可愛い本の中に、そんな本質的なメッセージがあったのかと感動した。
この本の一番初め、まだストーリーも始まっていないところに、「この絵本を妹のクリスターに」って書いてあるんです。クリスターはカールの21歳年の離れた妹らしいのですが、カールは美しいものを見て、美味しいものを食べて、いろんな経験をして欲しいと思って捧げたんだろうなと思いました。21歳年の離れた妹ってほぼ我が子で、我が子にそう思わない親はいないんじゃないかなあと思います。
そしてこのメッセージの話を知った日にたまたま本棚を漁ったら出てきた本。食生活と身体の退化。
はらぺこあおむしと同じことが書いてありました。笑
雑な紹介ですが、これは伝統食が近代食になったら歯並びが悪くなったというものすごいフィールドワークの結果をまとめたヤバい本(褒め言葉)。
2年間隔で何度か読んでるのですが、今回は歯並びじゃなくて、染色体異常の子の正中口蓋縫合を広げたら知能が上がった症例が響きました。正中口蓋縫合を広げるということはどういうことなのか?そして歯並びがこころに与える影響の深さ。その深淵を覗き込みつつ、歯科の道を進んでいきたいと思います。